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『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田篤弘

それからはスープのことばかり考えて暮らした

吉田篤弘(よしだ あつひろ)

中公文庫

 主人公のオーリィさんは古い日本映画が大好きで、良く名画座へ出かけます。彼が追いかけているのはスターじゃなくて、ホンの脇役で登場する女優さん。彼女が数秒から長くとも数分登場する瞬間を待っているのです。

 

 そしてもう一つ、オーリィさんが気にしているのは、商店街にあるサンドイッチ屋さん。お店の名前は「3」といいます。

 

 オーリィさんが住んでいるアパートの大屋のオーヤさん。サンドイッチ屋の安藤さん。安藤さんの息子のリツ君。映画館で知り合ったあおいさん。この本に登場する人達はみんな優しい人ばかりです。

 

 この本を読んでいるうちに、おいしいサンドイッチと、おいしいスープを持って公園でお昼を食べたいなぁ!なんて気持になってしまいました。オーリィ君のように映画館へ行くのもいいなぁ!

 

 映画がそっちのけになってしまう程おいしいサンドイッチって、どんな味なんだろう?あおいさんが作ったスープってどんな感じなんだろう?なんて、いろんなことを想像しながら本を読むものだから、お腹が空いてしょうがない!

 

 この本の作者の吉田さんは、クラフト・エヴィング商會としても活躍されているんですね。流れている空気感がなんとなく似てるなぁと思ったんですよ。「ないもの、あります」をまた読みたくなりました。

 

☆☆☆☆☆☆(絶対オススメ!)

 

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日本の作家 やらわ行」カテゴリの記事

コメント

私は吉田さん初読みで、クラフト・エヴィング商會ってのも知らなかったです…迂闊でした!これからチェックしまくりたいと思います♪とってもよかったです!

chiekoaさん☆こんばんは
クラフト・エヴィング商會は本の装幀もやっていているんですよ。
是非チェックしてくださいね。

Rokoさん、こんばんは。

すごくステキな空気が流れている本でしたよね。
忙しいときにパラパラめくってホッとできる。
そんな本でした。

ななさん☆ご紹介ありがとうございました。
こういうマッタリした時間をわたしも過ごしたいなぁって思いました。
それにしても、お腹が空く本でしたねぇ!(#^.^#)

こんばんは★
とても素敵な時間を感じさせてくれる作品でしたね。
何気ない日常を大切に暮らすことこそが、幸せなのだなぁと気づかされた作品でした。
それにしても、サンドイッチとスープのおいしそうなことといったら!!
またおなかが空いてきました…(^-^;

Rutileさん☆おはようございます
ステキだけど、お腹が空いちゃう本でしたね。(*^_^*)
トロアのパンが食べてみたいです。

最近購入した本や、図書館で借りた本の装丁が
クラフト・エヴィング商會でした~
で、巻末の本紹介に「ないもの、あります」があって
すごく読みたい!と思っているところです。
吉田さんの本ももっと読んでみたいと思う、穏やかな空気があふれている内容でしたね。
そして、美味しいサンドイッチと、スープを味わってみたくてしかたありません♪

エビノートさん☆おはようございます
お腹が空く本でしたね!(#^.^#)
クラフト・エヴィング商會は要チェックですよ~!

心がこもったものってとても大切に思えますね。
食べ物にも風景にもあたたかな心のこもった一冊でした。

TBを送ったのですけれど反映されないようなので
記事のURLを入れておきますね。

ふらっとさん☆こんにちは
>心のこもった一冊でした。
ホントにそうですねぇ!
日常を丁寧に生きることって大事ですよね。

うきょー!!
Rokoさんも、この本読んでましたか♪
あたしは、吉田篤弘ワールド大好きなんです。
図書館に行くときは、
いつも最初に「よ」(50音順)のコーナーに行きます
( ̄▽ ̄)σ

これも、トラバしまーす★

つたまるさん☆そうなんですか?
わたしは、吉田さんというか、クラフトエヴィング商會が大好きなんです。
この本の中で作られるスープが、どんな味なのか気になってしょうがありません。(#^.^#)

Rokoさんへ
巻末に書かれた「名なしのスープのつくりかた」ではまずはじめに「期待をしないこと」って書いてあるのがいいですね。肩ひじをはらずにゆっくりとスープづくりを楽しむ。こんな時間がほしいです。それにしても、月舟町に住んでみたいです。

日月さん☆こんばんは
無心に作る料理こそがご馳走なのかもしれません。
コトコト煮込んだ熱いスープは、寒い冬には何よりのごちそうですものね。(^o^)/

Rokoさん こんにちは
随分昔の記事に 笑 失礼します!
なんとも空気感の良い小説でした。
吉田さん、もう一冊積本がありますので、
そちらも楽しみです!

yoriさん☆こんばんは
ゆったりした気持ちになれる本ってなかなかないですもの、
この雰囲気いいですよねぇ!
もう一冊も楽しんでくださいね。

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