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『ヒラリーとライス』 岸本裕紀子

 ヒラリー・クリントンとコンドリーザ・ライス。もしかしたらアメリカ初の女性大統領になるかもしれない2人。

 ヒラリーは弁護士としてのキャリアもしっかりとあるけれど、やっぱりファースト・レディとしてのイメージが強い。現在は上院議員をしているけれど、更に上を狙うだろうと噂されている。優秀な人だけど、その存在が鼻につくと思う人には嫌われるし、いやそんなことはないすばらしい人だと評価する人も大勢いる。

 ヒラリーにはこれといった趣味がないんだそうだ。仕事や社会活動が忙しくて、それどころじゃないということらしいけれど、実は彼女、案外不器用な人なのかもしれない。

 大学の授業で、ある教授がウィリアム・ショックレイの白人至上主義論を持ち出し、西洋文明は遺伝的に優れている白人によって作られ、黒人は白人より劣っているなどと話した。15歳のライスは立ち上がり、「私はフランス語が話せますし、ベートーベンが弾けます。あなたより文化的に高いレベルだと思います」と言うと教室を出て行った。(本文より抜粋)

 ライスの両親は、マイノリティである黒人が世間で認められるためには、学問と教養を共に身につける必要があるという信念があったらしい。子供の頃にバレーやアイススケートスケートをやっていて、現在もヒマがあればトレーニングをしているというし。両親の期待に応えたコンドリーザは15歳で大学へ入学した。大学生の間にロシア語とチェコ語をマスターし、26歳で助教授、38歳でスタンフォード大学の教授となった。

 全く違う環境で育った2人だけれど、気が付いてみればどちらも次期大統領候補として期待されている。本当にこの2人が一騎打ちするようなことがあるとしたら?と考えるとかなりワクワクしてしまう。

 わたしはライスに応援したい気持ちが強いのだけど、実際はどうなるのかなぁ?彼女について書かれている本を探してみたら、日本語訳の本が全く出ていないんですね。洋書を買うしかないかなぁ?ヒラリーの本は何冊も翻訳されているのに。(怒)

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