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『新耳袋コレクション (恩田陸編)』

新耳袋コレクション (恩田陸編)
木原 浩勝 中山 市朗 恩田 陸
メディアファクトリー

 不思議な話というのを聞くことがある。それはおばあちゃんの昔話だったり、誰かの体験談だったりするのだけれど、どうしてそういうことになったのか、どうにも説明がつかないことが世の中にはたくさんある。

 手帳を開いたら誰かの名前が書かれていて、「あの人どうしてるのかなぁ?」と思ったとたんに電話がかかってきたり。犬の散歩をしていたら、誰もそばにいないのに犬が不思議なほえ方をしたり。そんなことの1つや2つは誰にでもあるらしい。

 そんな不思議な話を集めたのがこの本です。わたしも2つ不思議な話を書いてみようと思います。

その1 
 ある妊娠中の女性が友人に相談をしました。
 「家はとても貧乏なんです。すでに一人子供もいるし、今お腹の中にいる子を堕ろそうかと悩んでいるんです。」
 その友人は趣味で占いをしている人で、ちょっと霊感も強い人だったそうです。その人は、こう言ったそうです。
 「今あなたのお腹の中にいる子は、あなたの家にとってとても大事な人だから生まなければいけません。」
 その言葉を信じて生んだ子供は男の子でした。2歳上のお姉さんは若くして亡くなり、彼がその家の跡継ぎになりました。
 その男の子がわたしの友人Sさんです。Sさんは就職を機に一人暮らしを始めました。数年たったある日、何気なくタンスの引き出しを開けたら、お父さんの写真が出てきたんだそうです。何でこんな所に写真が?と思いつつ、お父さんにしばらく会ってないなぁと思いました。すると、電話が鳴りました。電話に出てみると「お父さんが危篤だ!」という知らせでした。

その2
 ある小学校で火事がありました。2階にある音楽室にも延焼の恐れがある状態でした。音楽の先生と同僚の先生は2人でピアノを校庭に避難させました。火事は大したことがなくて、音楽室は無事でした。さてピアノを戻さなければということになったのですが、2人で持ち上げようとしても、ピアノはビクともしませんでした。結局数日後にクレーンで持ち上げてもらったそうです。そのピアノはグランド・ピアノだったんです。2人の先生は、ピアノを持って、階段をどうやって降りたのか全く覚えていなかったそうです。

その3
 新宿の伊勢丹百貨店でエレベーターを待っていたら、自転車に乗ったタイガーマスクがやって来ました。彼は自転車に乗ったままエレベーターに乗り、7Fで降りて催事場へと消えました。

 3つめは不思議体験ではなくて、ビックリ体験です。(*^_^*)
 新宿のタイガーマスクはしょっちゅう伊勢丹に出没していたそうです。

 あなたの不思議体験も教えてください。

640冊目

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