ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« U2 Vertigo 2006 Tour | トップページ | 『ミーナの行進』 小川洋子 »

『アナ・トレントの鞄』 クラフト・エヴィング商會

アナ・トレントの鞄

クラフト・エヴィング商會

新潮社

 クラフト・エヴィング商會は、仕入れの旅に出ました。そして様々な面白いもの、美しいもの、不思議なものを集めて来たのです。「ないもの、あります」 もステキだったけど、今回の品々も選りすぐりです。

 

 ページをめくるごとに、「稲妻の先のところ」とか「軽業師の足あと」とか、ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、でも 「その存在自身に価値があるんだよな」と思えるようなものが現れます。

 

 お金があれば何でも買えると信じている人が多いようだけど、そんなことはないんだよ!本当にステキなものって、それを見抜く力がある人にしか手に入れることができないんだ!そして、それを大事にする人しか手にしちゃいけないんだよ!

 

 ホンモノを見分けられない人は、すぐにブランド名に飛びつきたがるけれど、それって実は悲しいことなんだ。だって、自分のセンスを鍛えるチャンスを失ってしまうんだもの。誰かが持っていたり身につけていたりしてステキなものを、自分が持ったからといって、ステキになるかどうかは分からないんだよね。その違いを分からないって悲しいなぁ。

 

 みんなと同じでないと不安になるって人がいるけど、それは考え直した方がいいと思う。だってこの世の中に同じ人って絶対にいないんだもの。自分を大事だと思うなら人真似はホドホドにして、自分らしさってもののことをきちんと考えた方がいいと思うなぁ!

 

 クラフト・エヴィング商會のセンスは、独特でいいなぁって思います。ちょっとレトロっぽくて、余り華美ではなくて、でも何か心に響くものがあるんです。そう、子供の頃に引き出しの奥にしまっておいた宝物のように、時々取り出して眺めたくなるような、そんな気持ちを呼び覚ましてくれるのです。

 

632冊目

 

トラックバック先
+++ こんな一冊 +++

« U2 Vertigo 2006 Tour | トップページ | 『ミーナの行進』 小川洋子 »

日本の作家 か行」カテゴリの記事

コメント

集める基準が絶妙でしたね。
こうして並べられてみるまでそのすばらしさに気づかずにいたけれど
一度見せられてしまうとあっという間に虜になってしまう、というような。
素敵な一冊でした。

ふらっとさん☆こんばんは
この世に一つしかないもの、それこそが宝物なんだなって思います。
クラフトエヴィング商會のセンスって、とってもステキです!(*^^)v

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『アナ・トレントの鞄』 クラフト・エヴィング商會:

» アナ・トレントの鞄*クラフト・エヴィング商會 [+++ こんな一冊 +++]
アナ・トレントの鞄(2005/07/22)クラフト・エヴィング商會商品詳細を見る 遠くから見つめていたものが、いまなら手に入るかもしれない。かくして... [続きを読む]

« U2 Vertigo 2006 Tour | トップページ | 『ミーナの行進』 小川洋子 »