『人はなぜ危険に近づくのか』 広瀬弘忠
「危ないことは止めなさい」と言われても、なぜか危ない方へ向かいたくなってしまうのは何故なんでしょう?
塀の上を歩いたり、木に登ったりなんてのは序の口で、有刺鉄線に引っかかりながら工事現場に潜り込んで砂利の山で遊んだり、子供の頃は危ないことばっかりやってました!
大人になっても危ないことが大好きな人はいっぱいいます!スカイダイビング、バンジー・ジャンプ、ロック・クライミング、ボクシング、etc... スキーだって、バイクだって、スリルがあるから楽しいんですよね。
生命を守るために、動物はより安全な方を選ぶはずなのに、何故か危険な方を選択してしまう人間って不思議です。
何かに挑戦する時、それは危険を伴います。逆に言えば、危険を省みずに挑戦しなかったら、新しいことはできません。危険なことに挑んでいくからこそ、技術は進歩し、新しいものが発見されます。人間はそうやって進歩してきたんです。
と考えてみると、危険なものに近づきたいと思う気持ちって、物凄く大事なことなんだなぁって思えてきました。すると、「火事だ!」と聞けば思わず駆けつけるのも、「そこに山があるから」と山に登るのも、あっさりと肯定できてしまいますね。(^^ゞ
もうすぐ台風が来るとか、明日は吹雪らしいなんて時に、「怖いなぁ!」「困ったなぁ!」って思いますか?わたしはどちらかといえばワクワクしちゃうことが多いんです。自分でも不思議なんだけど、「明日は特別だぞ~!」って気持ちになっちゃうんです。これってただの能天気なのかも?
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» 『人はなぜ危険に近づくのか』 災害に出会ったら [粗製♪濫読]
著者:広瀬弘忠
書名:人はなぜ危険に近づくのか
発行:講談社
常識的度:★★★★☆
災害心理学の専門家による分析。
「興味本位の恐いもの見たさではなく、恐いから見ないという現実逃避でもなく、見るべきものを正しく見ることがどうしても必要なのである。(本文より)」
面白いのですが、読み進むうちにタイトルから期待される内容と少しずつズレ始めます。
内容は大雑把には以下の通り。
第1章:若者と老人のリスク
第2章:先延ばしの危険
第3・4章:自然災害による危険
第5章... [続きを読む]
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