『極上掌篇小説』
この本を見た瞬間、何だか心がときめいちゃったんです。上から見ても、下から見ても真っ赤な装丁で、まるでお菓子の箱か日記帳のよう!中身を読む前からワクワクしちゃいました。
30の物語が収められているのですが、それぞれに不思議な世界が展開されています。
ひとつひとつの物語が短い分、書いた作家の個性がより強く発揮されているような気がします。ホノボノした話、怖い話、不条理な話、いろんな世界が展開されます。
片岡義男さんの主人公はやっぱり会社を辞めちゃったし、筒井康隆さんの主人公は相変わらず暴走するし、嶽本野ばらさんの世界はやっぱり華麗だし、石田衣良さんの主人公はやっぱりいい人だし。
これまで知らなかった作家の世界観にビックリしたり、ついていけなかったり、いろいろと楽しめる作品集でした。
639冊目
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» 極上掌篇小説 いしいしんじほか [粋な提案]
カバーCGは桑原大介。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。
野性時代新創刊号(2003年12月号)から2006年11月号まで「極上てのひらの物語」の掲載を加筆訂正。(以下、敬称略)
既読の作家さん:いしいしんじ、石... [続きを読む]
Rokoさん、こんばんは。
バラエティ豊かな作品集でしたね。
片岡さん、筒井さん、嶽本さん、石田さんの特徴をよく捉えられていますね。
うなずきながら読みました。
初読みの作家さんは、私もついていけなかったり。
それなりに楽しみました。
投稿: 藍色 | 2007年1月10日 (水) 02:16
藍色さん☆こんばんは
いろんな個性が詰込まれていて、色んな楽しみ方ができる本でしたね。
次の話とのギャップにちょっとついていけないところもありましたけど、そういうのも短編集の楽しさかななんて思いました。(#^.^#)
投稿: Roko | 2007年1月11日 (木) 19:42
ほんとさまざまでしたね~。この原稿依頼されたとき、どういうふうな注文だったんだろう?って思っちゃいました。ちょっと聞いてみたい…。
投稿: chiekoa | 2007年1月15日 (月) 12:27
chiekoaさん☆さまざまでしたね。(^_^)v
編集者の方の企画勝ちってところなんでしょうか?
投稿: Roko | 2007年1月16日 (火) 00:58