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『絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア』 橋爪紳也

 観光地へ行ったら、おみやげ物やさんで必ず絵はがきを売ってます。神社仏閣だったり、風景だったり、その地域の有名人だったり、様々なデザインのものがあって面白いですよね。

 20世紀初頭、つまり100年ほど前の時代、そのころはメディアがそれほど発達していなかったので、絵はがきを使って観光地や行事などを宣伝しようという意図で絵はがきが沢山作られ、それが一般大衆の中で大流行したのだそうです。

 今だったら雑誌や TV や Web で情報を見つけますが、当時は誰かからもらった絵はがきを見て、「わたしもそこへ行って見たいなぁ」などと思ったのかなぁ?

 明治時代には海外から様々な新しいもの、新しい技術、新しいレジャーがやって来ました。自動車、飛行機、海水浴、学校、オリンピック、野球、 etc... 様々なものが絵はがきとなり、多くの人の目に触れることになったのですね。今まで見たことも無い珍しいものばかりで、どれもこれもが衝撃的だったのでしょうね。

 絵はがきの図柄は、こういう明るいネタだけではないのです。室戸台風で横転した電車、大火事の焼け跡、第二次世界大戦の戦地、関東大震災で被害を受けた建物の写真、更には震災で亡くなった方の死体の写真まで絵はがきになっているんです。当時は絵はがきも1つの情報メディアとして考えられていたのでしょうか?

 わたしは、外国からの観光客向けに作られた絵はがきを見るのが好きなんです。いつも見慣れた富士山や東京タワーがいつもとは違う顔に見えてくるし、とんでもない組み合わせで並んでいたりする所が面白いんですもの!舞妓さんと富士山とか、銀座の町並みとか、キッチュな雰囲気がいいなぁ!

 わたしは今まで行ったことが無い土地へ旅行に行ったら、必ずそこの風景の絵はがきを自分宛に出すんです。使っていない絵はがきよりも、切手を貼って、消印を押されたはがきの方が愛着が沸くんですよね。時には自分よりもはがきの方が先に家に着いていたり、面白い消印や切手だったり、色々楽しめちゃいます!

 絵はがきの歴史ってなかなか面白いものだったんですね!ちょっとハマリそうな予感です。

668冊目

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