『エドワード・ホッパー』
エドワード・ホッパーの絵を見ると、とても不思議な気持ちになってしまいます。どの絵を見ても普通の風景だし、登場する人物も普通だし、だけど特別な空気を感じてしまうんです。
この表紙の絵、Nighthawks は、夜更けの街角にあるダイナーでお茶を飲んでいる人たちが描かれています。こんな普通の風景なのに、何故か映画の1シーンのような雰囲気が漂っているんです。
ホッパーは下手な画家にすぎない。しかし彼がそこそこの画家ならば、これほどまで偉大な芸術家ではなかっただろう。(クレメント・グリーンベルク)
ホッパーの絵では、外光はいつも強くまるで真夏のようです。屋内の風景であっても、窓が大きくて外の光がサンサンと降り注いでいます。明るい光に誘われているかのように、登場人物の視線は外へと向かっています。現在の状況から逃げたいと思っているのか?それとも何かを探しているのか?どうにも気になってしょうがないのです。
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