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『アマゾンのロングテールは、二度笑う』 鈴木貴博

 下流市場の消費者にとって、BMWを乗り回すこともTUMIのバッグを持ち歩くことも、手に届く贅沢とはいえません。ところが、一日の仕事が終わって60セントのコーヒーの代わりに3ドルのカフェラテを口にする。それは下流市場の消費者にも手に届く贅沢なのです。(本文より抜粋)

 単にコーヒーを飲むだけだったら、もっと安いコーヒー・チェーン店があるし、缶コーヒーだって自販機だってあるけど、それじゃやっぱり心が満たされないんだなぁ!ちょっとした贅沢感を満たしてくれるスタバだからこそ行きたいなぁと思うわけですよ。

 デパ地下のお惣菜とか、キハチのケーキとかにも、こういう「ちょっとした贅沢感」というものを感じてしまいます。「ちょっとだから」という気安さが結局は大きな消費に繋がってしまうんですねぇ!「このくらいなら」とか「たまには」「今日だけ」という言い訳は、自分をその気にさせるのに充分ですもの。

 ロングテールの売上を除けば、アマゾンの儲け、つまりROAは普通の小売業と変わらないレベルになる。逆にいえば、なるべく少ない在庫投資で利益を上げるのが小売業のゴールであれば、在庫を持たない商品から売上の3分の1が上がるアマゾンの状況は、小売業にとって理想的です。

 これまで無視されていた部分を掻き集めてみると、実は大きな売上に繋がったという「ロングテール」は、他にもまだまだあるんでしょうね。今まで気が付かなかった商品やサービスがいろいろ登場するんだろうなぁ!

 コンビニができたことで、これまでの買い物形態が大きく変化しました。24時間営業して欲しいものって他にもたくさんあります。わたしが欲しいと思っているサービスを上げてみますね。
 ・ブックカフェや図書館
 ・公共交通(1時間に1本でも動いてくれればいいんだけど)

 こんなのも実現するといいなぁ。
 ・FM放送を聞くことができる地下鉄
 ・休みの日だけでなく、平日の昼間も歩行者天国
 ・バス路線を、空気を汚さない路面電車に戻す

 あなたは、どんなものがあると便利だと思いますか?

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