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『「時間ですよ」を作った男 久世光彦のドラマ世界』 加藤義彦

「時間ですよ」を作った男 - 久世光彦のドラマ世界

  • 加藤義彦
  • 双葉社
  • 1575円

Amazonで購入
書評

 この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。 

 子供の頃、毎週水曜9時には久世さんのドラマを見ていました。とにかく「時間ですよ」は強烈でしたね。健ちゃんの「おかみさ~ん、時間ですよ!」で始まるこのドラマ、どんなストーリーだったのかはちっとも覚えていないけど、ギャグはやたらと覚えている。その中でも一番馬鹿馬鹿しくて好きだったのが「困ったときにはウルトラマンを呼ぼう!」だったなぁ!

 寺内貫太郎一家の売り物は貫太郎父さんと、長男周平クンの大喧嘩!茶の間で2人が喧嘩を始めると、家族はそれを止めもせずに卓袱台を避難させる所が面白かったなぁ。

 「時間ですよ 昭和元年」に何故かギターを抱えたムッシュが登場してたし。(#^.^#) 向田邦子さんの脚本も良かったけれど、ドラマのストーリーがあるのか無いのか分からないようなバカバカしさがたまらなく面白かったんです!

 「時間ですよ」の赤い風船、「ムー一族」の林檎殺人事件、「時間ですよ 昭和元年」の昭和枯れすすきなど、ヒット曲も沢山ありました。

 ああいうパワーのある番組を次々と生み出していた久世さんって、とにかく面白いことが大好きな方だったんですね。何年経っても忘れられない作品を作り続けた久世さんに、もうちょっと長生きして欲しかったなぁと思うのです。

696冊目

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