『第三の嘘』 アゴタ・クリストフ
「悪童日記」「ふたりの証拠」、そしてこの作品と読み続けてきて、わたしの頭の中は混乱し続けている。この本の中で語られるクラウスとリュカの人生は、あまりにも重く悲しい。あの仲良かった双子は何処へ行ってしまったの?何故そうなってしまたの?
今までの物語はすべてクラウスが作り上げた「嘘」だったの?
振り回されっぱなしのラストは更に「ガーン!」だったし。
何処までが真実なのか?何処までが嘘なのか?もう、すっかり分からなくなってしまったけれど、ものすごく面白い3冊でした!
厳しい時代を生き抜いたんだからきれいごとだけでは生きていけなかったろうけど、お互いを捜し求めていたはずなのに、結局は伴に生きることができなかった2人は悲し過ぎるよ!と思うのです。
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