サンバのふるさと~サルバドール~
ブラジルといえばサンバ、サンバといえばリオのカーニバルなんてことしか知らなかったわたしにとって、この番組はとても新鮮な驚きがあったのです。
南米大陸の東端に、ブラジル人が「魂のふるさと」とたたえる古都がある。16世紀、大航海時代のポルトガルが植民地支配の都として開拓したサルバドールだ。カラフルなコロニアル建築、金ぱくまばゆい豪華な教会。しかしこの街の本当の意味は、奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人の文化が色濃く根づいているところにある。サンバもここから生まれた。2月、年に一度のカーニバルに沸くサルバドールを訪れ、その魅力に迫る。(番組詳細より)
アメリカに奴隷として連れてこられてアフリカ系の人達がジャズを作ったのと同じように、ブラジルに連れてこられたアフリカ系の人達が作ったサンバ。神に祈ることと辛い労働の中での心の解放としての踊りが一緒になって、更に支配者であるポルトガル人のパレードが混ざって現在の形になったという歴史は、決して忘れてはいけないことだと思いました。
この番組の中で映し出されるサルバドールという町、その美しさにとにかくビックリしてしまったのです。ポルトガル人が入植し、作り上げたこの町にはカラフルな建物が建ち並び、主な道はほとんどが石畳、実に美しい!でも、一歩裏に入れば麻薬中毒の人も沢山いるスラムがあり、この町の歴史を考えずにはいられなくなります。
サルバドールは、1985年にユネスコ世界遺産として登録されました。この美しい町を訪れる人が増えて、町の人達が少しでも豊かになるといいなぁと思うのです。
再放送があるので、興味ある方は是非見てください!
BS2 2007年 6月20日(水) 午後3:05~午後3:48
総合/デジタル総合 2007年 6月21日(木) 午前1:05~午前1:50
総合/デジタル総合 2007年 6月22日(金) 午後4:05~午後4:50
詳しくは NHKの世界遺産のサイト を見てくださいね。
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