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アジサイの季節に思うこと

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 雨とアジサイって、何て素晴らしい組み合わせなのでしょうか!様々な色、様々な形、アジサイは実にバリエーション豊かな花です。学名、Hydorogiaは、「水の容器」という意味なのだそうです。

 シーボルトが愛した女性(お滝さん)の名前を学名に付けたことでも有名なこの花は、今では世界中で栽培されるようになりました。そういえば、何年か前に行ったリバプールの町でも至る所でアジサイが咲いていましたっけ。

 シーボルトは医者として、そして植物学者として知られていますが、もう一つ大きな仕事をしていました。それは、植物の通信販売会社経営なのです。シーボルト事件でオランダへ強制送還されてしまった彼は、かなり苦労をして260種類もの日本の植物を持ち帰ったのだそうです。

 当時のヨーロッパは今ほど花の種類が多くなかったのです。彼は、ユリ、キキョウ、アジサイなどの日本の草花をヨーロッパ各国へ通信販売することを思いついたのです。そして、そのビジネスは見事に成功し、ヨーロッパ中、世界中に日本原産の花が輸出されていったのです。

 日本から持ち帰った植物をそのまま売ることもあったけれど、品種改良を積極的におこなって、より美しい品種を作り出すことにも熱心だったようです。ですから現在わたしたちが普通のアジサイだと思っている球状のものは、実はセイヨウアジサイなのです。

 我が家のアジサイはガクアジサイ、つまりシーボルトさんが最初に見たのと同じアジサイです。毎年この季節になると、アジサイに思いを馳せてしまうのです。

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