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『デジタル・ワークスタイル - 小さなことから革命を起こす仕事術』 徳力基彦

デジタル・ワークスタイル
徳力 基彦
二見書房

 「いつか慣れる」で失っている時間を考えたら、今試す時間なんてたいしたことはない。

 新しい何かを始めるのに躊躇することがある。それは不安だからなのか?ただ単に無精なのか?「そんなことしたって、大した差じゃないよ」という気持に負けてしまう事ってよくある。

 でも、新しいツールや手法を使うことによって5分作業を短縮できるとしたら、月に20日稼働するとして100分の短縮になる。1年間で考えれば20時間、普通の映画だったら10本を見ることができる。これはバカにできない数字だと思う。これだけの時間を無駄にしていると考えたら、新しいことに手を出すのに迷いはなくなる。

 書くことによって自分の思考を整理できる

 頭の中でああだこうだと考えてみても、それはアッという間に忘れ去られてしまう。逆にずっと頭の中に残っているようだったら、それは他のことを考える邪魔になってしまう。頭をいつもクリアな状態にしようと思ったら、何らかの形で「書く」という作業が必要になってくる。

 実際に文字にしてみると、さっきまで「これだ!」と思っていたことが「アレレ?」だってことが良くある。書いてすぐには興奮状態にあるから「素晴らしい!」と思えた自分の文章が、後になって見直してみると、自分の考えていることの矛盾やら甘さやらが見えてくる。「何でこんなこと書いちゃったんだろう?」と冷や汗が出てくることの多いこと!

 ブログに文章を書き続けてもうすぐ3年になるのだけれど、最初の頃の文章を読み返すと色んな事が見えてくる。「一生懸命考えてた割に、これしか書けてないんだ」とか、「あの頃は、こういうことに興味があったんだ」なんて発見があったり、「おお、いいこと言ってるジャン」てなこともタマにはある。

 情報が余りにも沢山ある今、すべてを記憶するなんてことはあり得ない。何でもかんでも覚えようなんてことは無駄な努力ってことになる。それよりも大事なのは、何処を見れば情報を得られるのか?というキーを確保しておくことこそが大事ってことだ。

 気になった情報にブックマークを付けておいたり、キーワードを記録しておいたりすることの方が意味あるってワケだ。手帳やメモに書き残すのもいいけれど、後で検索するということを前提にするなら、ブログの方が便利なツールだなと思える。

 今は自分の記録としての使い方しかできていないこのブログだけれど、これからは自分の欲しいものをえるためのツールとしての使い方もしていこうかななんて思っている。

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