『プロフェッショナル進化論』 田坂広志
「経験の浅い人間」や「体験の無い人間」は、どれほど、含蓄のある体験談やエピソード、物語や寓話を聞いても、「智恵」を掴めないのである。仮に「何かを掴んだ」と思っても、その多くは、「智恵」として掴むべきものを、単なる「知識」として理解しているに過ぎない。(本文より)
同じ情報を得たとしても、それをどう受け止めるかは一人一人違う。その違いは本当に千差万別、想像を絶する答えが返ってくることだってあります。
よく女性の間では「あれが痩せるのにいいらしい」とか「キレイになるにはこれがいいらしい」という話題で盛り上がりますけど。それに対する反応って、大きく分けると3つになります。
- 「そりゃいいねぇ!」と思い、実際にやってみる人
- 「いいねぇ!」と口では言うけど、何もしない人
- 「そんなのムリだよ!」と思う人
やってみた結果、ダメだ!となるのは構いません。それは経験として蓄積となるんだから、決してムダじゃありません。「いいねぇ」って言うだけの人っていうのは、知識としてしかその情報を捉えていないって事なんですね。更に「ムリだ」と思う人に至っては、それは知識にすらなっていないんだなぁ。
世の中には色んな事がありますが、自分が興味を持てることだったら「とりあえずやってみる」って事が大事だと思います。行きたい場所があるなら行ってみればいいし、着た衣服があれば着てみればいいんです!
「そんなのムリだ!」と思っているのは自分だけなんですから。誰も止めていないのに自分から止める必要なんてありません!というか、誰かに止められたからといって、止める必要もないしね。法律違反や、誰かの迷惑になるようなことでなかったら、ドンドンやっちゃえばいいんです。
やってみることによってしか理解できないことが世の中には実にたくさんあります。これまで食べたことがないものがどんな味なのかは、食べてみるしかないんです。自分がどう思うかが一番大事なことであって、人がどう評価するかなんて大抵の場合はどうでもいいことです。
人がどんなに評価していようと、自分にとってどうでもいいものってあります。かと思えば、「騙されたと思って食べてみなよ!」と言われて試してみたら、凄く美味しかったということだってあるし。どんなことだって試してみなけりゃ分かりません。
「試してみよう!」という好奇心、素直に人の意見を聞ける心、これこそが大事だと思うんです。好奇心がない人生なんて、つまらないなぁ!色んな事をやってみている内に自分の好みも分かってくるし、意外な発見だってあるかもしれません。何があろうと実行あるのみ、でしょ!
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