『これ、誰がデザインしたの?』 渡部千春 「デザインの現場」編集部
お店で売っている商品のパッケージって、必ず誰かがデザインしています。素敵なデザインがあるかと思えば、ダサいなぁっていうデザインもあります。でも、それを誰がデザインしたのか?って改めて考えることってまずありませんよね。そんな商業デザインを掘り下げてみようという本なのです。
まずは「三菱鉛筆ユニ」です。普通の鉛筆が10円の時に100円したこの鉛筆。1ダースで買うとプラスチックのケースに入っていて、消しゴムもついていて、小学生のころには憧れの対象でした。鉛筆を使い終わってからも、筆箱としてケースを使い続けている子が何人もいたなぁ。今ではワリと普通になっちゃいましたけど、あのころはもの凄いステータスを感じたものです。ユニを使っているのは成績のいい子なんてイメージもあったような気がします。
「カップヌードル」が出てきた時にはビックリしましたね!インスタントラーメンは既にいろいろ出てましたけど、お湯を注ぐだけでいいなんて、本当に画期的な食べ物だなぁって思いましたよ。今や世界80カ国以上で流通しているのだそうです。国によってパッケージデザインは様々ですけど、必ずカップの上のほうに帯状の点線と中央に「CUP NOODLES」のロゴを入れるというルールがあるんですって!だからどの国の製品を見ても、一目見て分かるんですね!
アメリカのカップヌードルを食べたことがあるんですけど、あちらでは麺をお箸ではなくフォークで食べるので、麺が短めになってました。それと、電子レンジで調理できるものもあって、これはいいなぁと思ったんですけど、何故か日本では製品化されてないんですよね。
飛行場や鉄道の駅のサイン(標識)デザインは分かりやすさが第一ですから、かなりデザインに気を使っています。見やすい文字、一目で分かる絵(ピクトグラム)を使用しています。こういうデザインって、いつもは何気なく見ているものですけど、いざという時には一目で分からなければならないものです。人の生死にも関わってしまうのだから、デザインってほんとに大事なものです。
アイルランドへ行ったとき、バスの窓に非常口の絵が描かれていたんです。でも、この状態じゃなくて、90度左に回転した状態で「窓から逃げなさい」という説明の図だったんです!まるでベリーロール(これは死語かなぁ?)のようなその絵に大笑いしたことを思い出しました。
← こんな感じ
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» これ、誰がデザインしたの? [日々の書付]
「これ、誰がデザインしたの?」
そんな問いかけから、様々な製品のデザインを生み出した人
(企業であれば部署)の紹介や、発売当初から現在に至る間までのデザインの変遷などが紹介されてる、デザインのトリビア本。
なかでも「なるほど!」と思ったのは、コンビニの看板デザイン。
この本の中では、あえてロゴをはずし、コンビニの看板の
色のストライプだけを並べて見せている。
たとえばセブンイレブンなら赤と緑のライン。
ロゴをはずしても、どのコンビニなのかすぐにわかる。
それだけインパクトが強く、... [続きを読む]
Rokoさん、トラックバックありがとうございます。「これ、誰がデザインしたの? 」の続編が出ていますね。今度のも面白そうです。( ̄▽ ̄)
投稿: 日月 | 2008年7月17日 (木) 00:10
日月さん☆おはようございます
続編も出てるんですか?
本屋さんで探してみなくっちゃ!(*^^)v
投稿: Roko | 2008年7月17日 (木) 07:25