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『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方』 苫米地英人

頭の回転が50倍速くなる脳の作り方

 

 

苫米地英人
フォレスト出版

 

 

 「頭が良い」という言葉を良く使うけれど、世の中ではどうも頭の良さを誤解しているような気がするんです。頭の良さを記憶力だけだと思い込んでいないだろうか?単語帳を持ち、過去問題集をこなし、丸暗記に勤めることを当たり前と思っていないだろうか?なんてね。

 記憶力は無いよりはあった方がいいのは確かだけど、知識を得ただけで終わってないかなぁ?それをどう利用するのか?それをどう応用するのか?それをどう組み合わせるのか?自分の持っている知識を展開できなければ何の意味もないでしょ!

 苫米地先生は、頭の回転を良くするために以下の3つのポイントを挙げています。

 ①リラックス状態をつくる
 ②抽象度を上げる
 ③共感覚をつくる

 現代人はリラックスできない体になっている

 「リラックスすることによって自分の能力を充分に発揮することができる。」という理論は、日本ではまだまだ取り入れられていないと思います。それどころか、無闇と「ガンバレ!」ばかり言ってプレッシャーを与え続けている事の方が多いような気がします。

 外国の人達と比べて、日本人には「恥ずかしい」という気持ちが強い人が多いなぁと思います。「人前で話をするのがイヤだ」「自分だけ人と違うのはイヤだ」「化粧をしなければ外に出られない」「こんな事を言ったら笑われるかもしれない」と言う人の何と多いことか!

 周りから見ればどうってことないのに、本人だけが「恥ずかしい」「イヤだ」と思っている事って実に多いんですよね。リラックスとまでいかなくても、こういう状態から抜け出すだけでも、頭の回転は良くなるだろうなということは容易に想像できます。

 何か特定のスポーツをやっていた人は、別のスポーツの学習が遅くなると言われている

 これは、前のスポーツでの動きに囚われてしまって、新しい方の動きにスムースに移行できないことが原因なのですが、スポーツでなくても同じ事は言えると思います。過去の経験でこうだと思い込んでしまっていて、新しい方法を取り入れることができないということがありませんか?こういう状態から逃れるためには「抽象度」を上げてしまえばいいというのです。

 「過去に学習したもの」と「新しく学習したいもの」とが共有する1つ上の次元まで抽象度を上げる

 同じレベルで別のことをしようとするから相容れなくなってしまうんですね!ある事をやるのに1つの方法さえ分かってれば充分だと思ってしまうから新しい方法を試すことができなくなってしまうのですね。新しいことに臆病になってしまう原因がここにあるというのは、わたしにとって新しい発見でした!

 抽象度を上げる具体的な方法として、目の前にあるものすべてに説明や解釈を重ねるというトレーニングが効果的なのだそうです。たとえばパソコンを見て、画面は液晶で、本体はプラスチックで作られていて、メーカーは○×で、その会社はこんな会社で、という風に説明をドンドンしていくのです。その積み重ねによって抽象度が上がるのです。

 ある感覚を別の感覚に置き換えてみる

 最後のステップとして、抽象度が高くなった世界を別の感覚に置き換える(共感覚)ことによって IQ が高い状態になるというのです。

 脳の能力を遺憾なく発揮するには、まずはリラックスすること、そして考えることが大事なんですね!何も考えないでいるとリラックスできない、リラックスできないからモノを考えられないというジレンマに陥ってしまうんだなぁ!普段の生活の中で、自然体で過ごすことの大事さを感じました。

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