『ブレインハックス』 佐々木正悟
何か止めたいことものがあったら、止めるコツは禁止せずに先送りすること。後で飲む、後で食べる、明日飲む、明日食べる、そういうことにする。(本文より)
ダイエットと言えば、「ダメ!」の連続です。夜遅くに食べちゃダメ、甘い物を食べちゃダメ、大好きなものを食べちゃダメ!なんだから、それはとっても辛いこと。止めるというプレッシャーは思いのほか厳しいのです。おまけに、タマに食べたり飲んだりする好物の美味しいこと!その魅力に負けてしまうのは、当然なのかもしれません。
だから、これにうち勝つ為に「ダメ!」を止めようってのは、コロンブスの卵って感じです。「後で」と考えるのは「ダメ!」よりもずっと気が楽です。
酒が飲みたくなったら、「後で飲もう、今は面倒だ」と考える。あるいはつぶやく。感情としては、仕事を先送りする感情を思い起こせばよいだろう。「一生飲めない」わけではないのだ。後で飲めばよいのである。ただ、今飲まないだけなのだ。
「太る原因の食べ物を一生食べちゃいけない」、「お酒を一生飲んじゃいけない」と思っただけで、ダイエットの意欲が萎えちゃいます。(^_^;
だからこそ「今は面倒だ」って所がミソなんでしょうね。「そんなことするヒマはないさ!」と自分を納得させればいいんですからね!
脳のパターンに対して無理なことをしようとするから辛かったんですね。脳のパターンにすんなり馴染む行動を取れば無駄な努力をしなくて済むってわけだ!「先送り」のワザを是非とも使ってみたいと思います。
そして、もう一つ気になったのがこれ↓です。
象(大型動物)は体温の維持が容易であり、したがって代謝率は低い。モグラやネズミのような小型動物は、代謝率を高く保っていなければならず、その副作用として体細胞などの身体組織が傷つきやすくなる。脳内の神経細胞も、例外ではなく傷つく。
この傷ついた身体組織を修復するのが睡眠です。だから、キチンと睡眠を摂らないと身体や脳の疲れが取れないんですね。睡眠時間を削り続けていると、結局は代謝率の低い身体になり、肥満につながるのかもしれません。睡眠を削ってまで働いたり遊んだりするというのは、いろんな意味で危険なことなんですね。
睡眠をしっかり摂り、自分の脳のパターンを知る。これは実践あるのみですね!
748冊目
« 屋根なし2階建てバス | トップページ | テンプレート変更 »
「新書」カテゴリの記事
- 『安いニッポン 「価格」が示す停滞』 中藤玲(2022.06.01)
- 『2030年の東京』 河合雅司 牧野知弘(2022.04.23)
- 『「婚活」がなくなる日』 苫米地英人(2021.12.21)
- 『パンデミックの文明論』 ヤマザキマリ 中野信子(2021.11.15)
- 『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』 鴻上尚史 佐藤直樹(2021.10.31)
「心・脳・身体」カテゴリの記事
- 『人は、なぜ他人を許せないのか?』 中野信子(2022.06.15)
- 『努力不要論』 中野信子(2022.04.30)
- 『やわらかい頭の作り方』 細谷功 ヨシタケシンスケ(2022.01.29)
- 『生きるとは、自分の物語をつくること』 小川洋子 河合隼雄(2022.01.22)
- 『壊れた脳 生存する知』 山田規畝子(2022.01.08)
コメント