『未来形の読書術』 石原千秋
「落ち着いて本が読める」とはどういうことだろう。それは、周りが気にならないということだ。では、その「周り」とはなんだろう。周りの人のことだろうか。ちょっとした雑音のことだろうか。たぶん、そうではない。本を読む僕たちにとって一番「うるさい」のは自分の体だ。~ 中略 ~ もっとじゃまなものがある。それは、自分の意識だ。(まえがきより)
読書をするために大事なことは2つあって、1つ目は面白い本を見つけるということ。これはインターネットのおかげでとても楽になりました。情報があり過ぎて、どれから読んでいいのか分からないということもありますけど、選択肢が増えたのは嬉しいことです。
もう1つの大事なことが、「本を集中して読める状態を作る」ってことです。これをいかにうまく作り出すかということが、読書時間を増やす為の大きな問題です。
電車の中とか、カフェとか、不特定多数の人が1人ずつバラバラに集まる場所は、読書するのにとても居心地がいい場所です。余り静か過ぎず、なおかつ人の話し声が余り聞こえないというのが理想です。
音楽も好きなわたしにとって、好きな音楽が聞こえている状態だとかえって読書に集中できないんですよ。だって、音楽を聞いちゃうから。(^^ゞ 好きでも嫌いでもない音楽が静かに流れているのが一番いいですね。
本を読むことに集中できると、自分の周りのことなんて何も感じなくなっちゃうし、時間も忘れちゃうし、これはある種のトリップかな?なんて思います。その本に描かれている世界へするりと入り込めたときの快感を知っているから、読書は辞められないんですよね!
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