『ハングリー 日本を明るくするバカ力』 中島武
わたしが大好きな中華屋さん「万豚記」を含む際コーポレーションの社長さんが書いたこの本、かなり「普通じゃない」話です。
今でこそ数百軒の中華料理店を束ねてらっしゃいますけど、最初は飲食店に関してはズブの素人!ちょうどいい物件が見つかったから店を始めようかというノリは余りにも大胆!ある意味ムチャクチャです。
本場から来た料理人だからといって、必ずしも優秀な人材とは限らない。もう一つな料理人を鍛え直して、旨い料理を作らせるのが自分の仕事だと言い切る社長さんはエライす!
自分は料理を作れないけれど、だからといって料理に口を出しちゃいけないという法はない。美味しいものを食べたことなら誰にも負けない。外に出たことがない料理人より、よっぽど料理にはウルサイんだ!どんな料理人を相手にしても負けません。
「横浜の中華街みたいな味を出そうとは思っていない。」「いかにも日本人向けの中華はいやだ。」「普通の家庭で食べる味を出したい。」どれも、これまでの中華料理の常識を覆す主張です。
こういう主張を持った経営者だからこそ、面白い店舗を次々と作り出せたのでしょうね。さて、次はどんなことをやってくるのでしょうか?
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