『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた?』 池谷裕二
ストレスとは主観的な負荷や重圧のこと、ストレッサーはその個人に掛かる環境的な刺激などを指します。~ 中略 ~ 「ストレスを感じる人と感じない人がいる」とは良く聞く話です。つまり、受験というのはストレッサーとしては同じだけれども、それをストレスに感じる人と、感じない人がいるというわけです。(本文より抜粋)
ストレスの感じ方というのは本当に千差万別ですね。同じ上司の下で働いていても、それが辛くてしょうがない人、何てことない人、大好きだという人がいます。その差を作っているのが「海馬」であるというのは初めて知りました。
「海馬」は記憶を作り、学習をしていく場所です。最初は強いストレスと感じたものであっても、慣れることによって「大したことないな」と感じられるようになれば、ストレスは段々と弱くなり、最終的には平気になってしまうわけです。
海馬はストレスに打ち克つことで発達し、次に新しいストレスが来ても打ち克つことができ、それによって海馬が発達し、さらに大きなストレスをも克服できるようになるわけです。極論すれば、海馬を発達させることで、私たちはしだいに強いストレスに勝てるということになります。
学習することによってストレスを克服できるという事は、逆説的に考えれば、学習しなければストレスに潰されるって事なんですね。いつも不満ばかり言っている人って、結局は逃げているだけなのかもしれません。問題があれば一つ一つ対処していくという事って大事なんですね。
シータ波は、面白いなと感じているか、知的好奇心を持っているか、探索心を持っているか、などといった注意力や興味に関係しています。シータ波がないと、見かけ上の脳の機能は低下します。結局は、脳装置の性能というよりも、装置を使う側の問題になるわけです。
歳を取ると脳の性能が落ちるのではなく、楽しめなくなるから脳が働かなくなるんです。だからどんなに若くったって、好奇心がなかったら脳が使えなくなってしまいます。楽しいと思えることがある限り、脳は活躍し続けるんです!
目を閉じてリラックスしていただけでも、睡眠と同じ効果が得られた。つまり学習促進に必要だったのは睡眠そのものではなかったのだ。環境からの情報入力を断ち切ることで、脳に情報整理の猶予が与えられる。ちょっとしたうたた寝でもよい。忙しくて充分な睡眠が得られなくても、脳に独自の作業時間を与えることができれば、それで充分なのである。
脳をうまく休ませる事って大事なんですね。勉強したら、ちょっと休憩。仕事をしたら、チョット休憩。ダラダラ続けていたってダメなんだということを知らないと、ただ辛いだけで身に付かないんです。といって休みっぱなしでもダメだけど。(#^.^#)
いつまでも元気な脳を持ち続けていきたいと思ったら、コレですね!好奇心を持ち続けること。きちんと休みを取ること。この2つが脳のために大事なことなんですね!
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コメント
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Rokoさん、今晩は~!
>楽しいと思えることがある限り、脳は活躍し続けるんです!
これを聞いて、ちょっと安心しました(^^)
最近は、なんでも年齢のせいだと決め付け凹んでいたので・・・
>目を閉じてリラックスしていただけでも、睡眠と同じ効果が得られた。
これもちょっと目から鱗!?是非、実践してみたいと思います♪
投稿: fayway | 2007年9月26日 (水) 19:56
faywayさん☆そうなんですよ。
何でも歳のせいにしちゃイカンってことですね。(#^.^#)
お互いにがんばりましょうね。
投稿: Roko | 2007年9月26日 (水) 22:17