『グアテマラの弟』 片桐はいり
はいりさんの弟さんはグアテマラに住んでいます。彼を訪ねてはいりさんがグアテマラへ訪れたのです。弟の家族、近所に住む人々、食べるもの、習慣、すべてが驚きの連続です。
グアテマラの弟さんたちの話の合間に、何度も子供の頃の思い出話が出てきます。子供の頃に、お友達の誕生日会に呼ばれても、家に帰ってご飯が食べられなくなるからと行ってケーキを断った話なんて、凄いですよね!ケーキより、夕御飯の方が大事な家って、いかにお母さんの料理が美味しいかってことですよ!
弟さんの家族が里帰りしたときに、はいりさんのお父さんが弟さんの息子に「日本で一番美味しかった食べ物は?」と聞いたら、やっぱりお母さんが作ったさんまの梅煮だったんです。国境を越えてお母さんの料理の評価は高かった!
弟さんの家では、奥さんがスペイン語学校をやっています。そこの仕事をしながら弟さんはいろんなサイドビジネスをやっています。ティエンダというコンビニのような店をやったり、日曜日には日本料理屋になったりするのです。
だけど彼は決して働いてばかりではありません。彼は生まれたのがたまたま日本だったというだけで、身も心ものんびりしたグアテマラ人なのだなぁと感じるようなエピソードも沢山出てきます。
前作の わたしのマトカ もそうでしたけど、はいりさんの文章ってもの凄く自然で、まるで友達の話を聞いているような気持で読めてしまいます。光景が目に浮かぶようで、とてもいいですね。年に1作ずつでも、是非書き続けて頂きたいと思います。
はいりさんは、また何年かしたら弟さんの家へ訪ねていくのでしょうね。その時にだって、またビックリするようなことが沢山あるんだろうなぁ!それもまた本にして貰えたらうれしいなぁ!
グアテマラという国のイメージが全然なかったわたしも、この本を読んだら行ってみたくなりました。そして、ポヨ・カンペーロのチキンをいつの日か食べてみたいなぁ!
786冊目
« 『仕事に活かす!本200%活用ブック』 日本能率協会マネジメントセンター | トップページ | 蔵書印まつり »
「日本の作家 か行」カテゴリの記事
- 『その病気、市販薬で治せます』 久里建人 26-137-3896(2026.05.17)
- 『あなたのゼイ肉、落とします』 垣谷美雨 26-135-3894(2026.05.15)
- 『新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』 川北省吾 26-125-3884(2026.05.05)
- 『幼児狩り・蟹』 河野多惠子 26-126-3885(2026.05.06)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『グアテマラの弟』 片桐はいり:
» 「グアテマラの弟」片桐はいり [ナナメモ]
グアテマラの弟
片桐 はいり
タイトルどおりグアテマラに住んでいる弟の所に滞在した時の事を片桐さんらしい視点で語ってます。なんだか片桐さんの本読んでいるとフラリと一人旅に出たくなります。一人旅、した事ないけど。
中学時代から口をきかなくなった弟さんが大学生の時にグアテマラに旅してそのまま帰ら
なくなった。一度帰ってきて大学・大学院も卒業したあと又グアテマラに。そこを13年前にファックスを持って訪ねた片桐さん。家族に弟の生活ぶりをレポートして、そこから弟からの連絡も入るようになった... [続きを読む]




片桐さんの文章が作り出す雰囲気、いいですよね。
全く知らないグアテマラを一緒に旅行したような気持ちになりました。
投稿: なな | 2007年10月29日 (月) 18:12
ななさん☆こんばんは
昨日、珈琲豆を焙煎して売っているお店で、「ウエウエ」のパンフレットがあったので、思わずしっかり読んでしまいました。
グアテマラのことって何も知らなかったけれど、こうやって一つずつ覚えていくのって楽しいですね。
投稿: Roko | 2007年10月29日 (月) 19:48