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『対話篇』 金城一紀

対話篇
対話篇
posted with amazlet at 07.10.21
金城 一紀
新潮社

恋愛小説
 大学で、透明人間のような存在だった知人とふとしたキッカケで話をした。「僕は子供の頃、死神って呼ばれてたんだ」と彼は自分の生い立ちを話し始めた。

永遠の円環
 僕は末期ガンで入院している。見舞いに来てくれたK君に、ある依頼をした。K君は最初は「そんなことを頼むのか?」と言っていたのだけれど。


 僕の頭の中に動脈瘤が見つかった。いつ死ぬか分からないと思った僕は、会社を辞めた。そして、ある旅に出た。

 「Unbreakable」「愛する人との思い出」「明日死ぬとしたら何をする?」そんなテーマが物語の中で語られていきます。殆どが会話で構成された3つの物語は、どれも素敵でした。

 特に「花」は悲しいけれど美しい愛の話でした。愛し合っているのに、というか、愛し合っているからこそ別れてしまった2人。離れていてもお互いのことをずっと思い続けていたというラストには胸がつまる思いでした。

 金城さんの世界には、いつも友情が溢れているけれど、今回は男女の切ない愛でした。ちょっと意外だったけど、これもまた金城さんらしい、不器用な生き方しかできない人達の生き様なんですね。

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日本の作家 か行」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ。
切ない話でしたよね~
金城さんらしくないけど、っぽいかもと^^;
思う作品でした。
「花」は美しい作品でしたよね。
映画化もされています。
私は結構好きです^^感動しました。

苗坊さん☆こんばんは
こういう感じ好きだなぁ!
金城さんの描く世界ってとっても好きです。
「花」は切ないけどいい話でしたね。
最後の方は泣いちゃいました。(>_<)

こんばんは~♪
とても切ないお話でしたね。
どれも良かったけれどやはり「花」が一番良かったです。
私も最後はぽろぽろと泣いてしまいました。(^^;ゞ
今のところあまり金城作品を読めていないのですが、これからどんどん読んでいきたいです~(^^)

板栗香さん☆こんばんは
人を愛するって、色々と考えれば考えるほど難しくなってしまうのかなぁ?
「映画篇」は是非読んでくださいね!

こんばんは。
本を読んで泣いたのは久しぶりでした。
ゆるやかに連なった先の「花」が切なくて、良かったです。
作風は全然違っちゃいますけど、SPも面白かったです。

藍色さん☆おはようございます
「花」は切なかったですねぇ。
自分がそこにいたらどうするだろうって思ってしまいました。

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