映画 「once ダブリンの街角で」
1度だけ訪れたことがある街、ダブリン。そこは、とても遠いところだったけれど、とても暖かい街でした。街中にストリート・ミュージシャンや絵を描く人がたくさんいて、それぞれ自分らしさをアピールしていた、あの街。
この映画の最初のシーンで、主人公の男性がギターを弾いて歌っていた。あの石畳は間違いなくグラフトン・ストリート!あの通りにあったパン屋さんで美味しいパンを食べたなぁ。2階建てバスも、オコンネル通りの銅像も、エア・リンガスの緑色のロゴも懐かしい!
主人公の男性とチェコからの移民の女性がふとしたキッカケで出会い、互いに惹かれあっていくのだけれど、なかなかその距離は縮まっていきません。でも2人で音楽を作っていくに連れ、少しずつお互いのことが理解できてきて、今すぐに進展はなさそうだけど、いつか又一緒に音楽をやれる日が来るんじゃないかな?とラストで期待してしまいました。
デモテープを作るために、声をかけたミュージシャン達が、「オレ達はシン・リジィのコピーしかやらないよ!」と言ったのには大笑い!でもこのギャグが分かる人は日本には余りいないんだろうなぁ。このシーンで、彼等の後ろに シン・リジィのフィル・ライノットの銅像が立っていたのが印象的でした。
ネットでこの映画のことを調べていたら、主人公を演じていたグレン・ハンサードは、ザ・コミットメンツに出演していたことを発見!
あれもいい映画でしたねぇ。
アイルランドは、かつて移民を沢山出した国でした。でも今は経済状況がかなり良くなり、逆に移民を受け入れる側の国になったんです。
アイルランドといえば、U2、エンヤ、リバーダンス、ギネスビールくらいしか日本では知られていませんけど、こういう映画を通して興味を持ってくれる人が増えるといいなぁと思います。
この映画のHPは → こちら
予告編見てね↓
製作年 2006年
製作国 アイルランド
原題 ONCE
時間 87分
監督 ジョン・カーニー
« 『日本橋バビロン』 小林信彦 | トップページ | 『サクリファイス』 近藤史恵 »
「音楽」カテゴリの記事
- 『デスメタルアフリカ』 ハマザキカク 24-317-3343(2024.11.07)
- 『ビートルズ』 北中正和 24-224-3250(2024.08.07)
- 『生活はクラシック音楽でできている』 渋谷ゆう子 24-72(2024.03.09)
- 『ロックの正体 歌と殺戮のサピエンス全史』 樫原辰郎 227(2023.08.15)
- 『ピアニストと言う蛮族がいる』 中村紘子(2022.06.18)
「映画」カテゴリの記事
- 『市川崑と「犬神家の一族」』 春日太一 24-247-3273(2024.08.29)
- 映画「丘の上の本屋さん」@菊川 ストレインジャー(2023.08.24)
- 映画「君たちはどう生きるか」(2023.08.10)
- 映画『生きる LIVING』(2023.04.06)
- 映画 「ファブリックの女王」(2016.07.12)
言葉がわかるとか、意味がどうだとか、そんなのカンケイネェ(爆)
アイルランドの人の音楽ってストレートに伝わります。
音の力ってすごい!有名無名もカンケイねぇ。
投稿: ゆみりんこ | 2007年11月20日 (火) 00:28
ゆみりんこさん☆そうそう!(^^)v
音楽に言葉は必要ないし、それを誰が作ったとか、誰が演奏しているかなんてのも関係ないですよね!
アイルランドの音楽は、いつもわたしの心を掴んで放しません。
投稿: Roko | 2007年11月20日 (火) 08:00