『リッチウーマン』 キム・キヨサキ
2006年の「ジェンダー・ギャップ指数」(男女差別の度合いを指標化したもの)によると、初調査だった昨年の58カ国から115カ国に調査対象を広げた結果、日本は38位から79位へと大きく後退。女性が仕事に就いている割合や国政への参加率が低いといった実態を反映し、先進国で最低の評価となった。(日本経済新聞より)
経済的に自立できる女性って、現在どれくらいいるのでしょうか?そして、自立できるだけでなく、ゆとりある生活ができているのはホンの一握りの人だけじゃありませんか?
この本の中に登場する女性たちは、自分たちののフラストレーションの原因をよく分かっていませんでした。でも、キムと話をする内に、段々分かってきたのです。原因は、自分が経済的に自立できていないからなのだと。
自力で生活するだけの収入が無いために離婚できない人。夫に不満は持っていても、経済的に頼っているという引け目から、対等に話ができないでいる人。自分にはお金を稼ぎ出す能力がないと思っている人。女性だからというだけでコンプレックスを持ってしまっている人って、本当に多いんです。
私の頭が良くないからじゃないのね。こういったことを一度も教えられたことがないからなんだわ。そんなふうに考えるなんて、誰も教えてくれなかった。(本文より)
女性だから数字に弱いとか、仕事ができないとか、勝手に思い込んでいる人が余りにも多いのです。それはできないのではなく、しかるべき勉強をしていないから、経験が足りないから、それだけのことなのです。足りないところは努力して補えばいいんです!
やる前から「それは無理!」という人がよくいます。どうして無理だと思ってしまうのでしょう?やってみるのが怖いから?それともやり方が分からないから?
もしやってみたいことがあるなら、まずは「できる!」と思うことです。そして次にやることは、それをやろうとするにはどんな準備が必要か?という事です。
たとえば旅行へ行こうと思うなら、何処へ行くのか?宿や交通手段はどうするのか?どんな鞄を持っていくのか?なんて考えるじゃないですか!そういったことを1つ1つ片付けていって、最終的に旅行に行けることになるのです。何事も1歩ずつです。
先を急ぐ余りに大事な事を忘れてしまったりなんてことがないようにしないと!
この本はこれまでの「金持ち父さん」シリーズの中で始めて、女性向きに書かれています。自分に自信を持てない、何かをやり通すことができない。という悩みを持っているのだったら、是非ページを開いてみてください。
そして、自分自身のために生きるということを、真剣に考えましょう!
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