ブログ内検索


  • ダメでもいいからやれ。
    体験もしないでお前ら、
    すぐに「ダメだ」って言うのは、
    学校で聞いただけの話だろう。
    やってみもせんで何を言っとるか
    (by 本田宗一郎)

読書Love!

  • 本が好き!
  • NetGalleyJP
    プロフェッショナルな読者
    グッドレビュアー 100作品のレビュー 80%

« 『「続ける」技術』 石田淳 | トップページ | 『一瞬の風になれ 第二部 - ヨウイ-』 佐藤多佳子 »

『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』 五十嵐貴久

「それで、何の曲をやりたいわけ?
それだけは決まっていた。わたしたちは顔を見合わせ、口を揃えて答えた。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター!(本文より)

 恵美子は夫と、15歳の息子との3人で暮らしている。息子が中学浪人してしまい、家の中で顔を付き合わせてばかりいるのも息苦しいなぁという感じの今日この頃。

 ある日、幼なじみのかおりからお金を貸して欲しいという電話が入った。「あの子はいつも勝手なのよねぇ」なんて思いながらも、結局貸してしまった。お金のこともあり、息子のこともあり、恵美子はちょっとバイトしようかなという気持になったのです。

 そしてコンビニでバイトをすることになり、ここから物語が展開していくのですが、良くも悪くも、かおりという友人の押しの強さが全てを決めていくんです。

 常識派の恵美子が「そんなこと無理!」と言っても、かおりは「だって、やりたいんだもん!」とガンガン押しまくります。その勢いに負けて付き合わされていると思っていた恵美子ですが、段々とそうではないことに気付いてきます。

 自分は子供の頃から、かおりみたいに好きなことに突進したかったんだけど、できなかったんだということが分かってくるんです。いつも、やりたいことを我慢して、いつも自分は二の次だったってことに気付いちゃったんです。

 やりたいことは、やっちゃえばいいんだ!

 何かといえば言い訳ばかりしてしまう人生よりも、とりあえずやっちゃえ!の人生の方が楽しいモンね!そんな爽快な気持になる一冊でした。

 あっ、今ね、Best Hit U.S.A. 観てたら、パープルが Highway Star やってました。やっぱりいいねぇ!

P.S.各章のタイトルがパープルの曲名なんですけど、どの曲も好きだわぁ!
Black Night、Strenge Kind of Woman、Speed King、Child in Time、Highway Star、Burn

 そういえば、音楽雑誌「Burn!」のラジオCMは、デビカバさんが歌っていた Burn でした。

 Smoke on the Water を知らない方のために ↓

806冊目

トラックバック先
ナナメモ
待ち合わせは本屋さんで
粋な提案
新・たこの感想文
まったり読書日記

« 『「続ける」技術』 石田淳 | トップページ | 『一瞬の風になれ 第二部 - ヨウイ-』 佐藤多佳子 »

音楽が聞こえてくる」カテゴリの記事

日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

Rokoさん こんばんは。
バンド活動のところ、面白かった~!!
ちなみに新子のイメージは葛城ユキです(笑)
昔を懐かしく読みました~。
五十嵐さんってやっぱりうまいなぁ。
元気をくれる作品でしたね。

naruさん☆こんばんは
葛城ユキ、ピッタシです!
やっぱりパープルは基本だよなぁって思いますねぇ。
「イカ天」のこととか、あの頃のこととか、色々想い出しました。(#^.^#)

Rokoさん こんばんは。
そういえば私の映画好きのように、Rokoさんは洋楽好きでしたね。
水を得た魚のように、各章のタイトル曲まで楽しめたことでしょう。
最初はあまり乗り気ではなかった主人公が
次第に夢中になって行くところが良かったです。

藍色さん☆そうなんですよ~(^^ゞ
頭の中で曲が鳴りまくりでした!
最初はダメかなぁって思っていたのに、段々とその気になっちゃうところが良かったですね!
だめな理由を考えるより、できるだけのことをやろうと決心した4人がステキでした。

こんばんは。
やりたいことを、やっちゃう!
その姿勢が良かったですね。
私も何か始めてみようかな~なんて思ったり。
最後は家族のあたたかさも感じられて素敵な一冊でした。

エビノートさん☆こんばんは
やりたいことは、やっちゃいましょう!
エビノートさんは何を始めますか?

こんばんは。
「やりたいことは、やっちゃえばいいんだ!」
私、考えてみたら意外と後先考えずに
自分の気持ちの赴くままに行動するタイプでした。
ははは。
>新子のイメージは葛城ユキ
いいですね。ぴったり!

ななさん☆行動派ってステキ!
悩んだってしょうがないんですよね。
やりたいことは、やりたいんだもん!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』 五十嵐貴久:

» 五十嵐貴久『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』 [待ち合わせは本屋さんで]
頑張れ、わたし。 [続きを読む]

» 1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター 五十嵐貴久 [粋な提案]
装画は永井博(ストラトキャスター、リッチー・ブラックモアモデル)。装丁は重原隆。書き下ろし。 夫は無口。息子は中学浪人。主人公で語り手の私、井口美恵子・44歳主婦は幼なじみの友坂かおりからの借金にコンビニで働くことに... [続きを読む]

« 『「続ける」技術』 石田淳 | トップページ | 『一瞬の風になれ 第二部 - ヨウイ-』 佐藤多佳子 »