『「続ける」技術』 石田淳
物事が長続きすることやすぐに挫折してしまうこととあなたの「意志」とは、何の関係もありません。(”はじめに” より)
「最初はあんなにやる気だったのに」「やろうと思うと、他の用事ができてしまって」こんな言い訳を良く聞くし、自分でもしょっちゅう言っています。どうして、「続ける」って難しいのでしょうか?
他人に言い訳をしてしまうのはともかく、どうして自分に言い訳をしてしまうのでしょう?それをやろうと決めたのは自分なのに、どうしてなんだろう?
ここでまず考えなければいけないのは「本当に続けたいのか?」なのだそうです。
なるほど、そこからなんですね。
例えば、毎日30分ジョギングをすると決めたとします。普通の状態だったら、残業したとか、今日は熱っぽいとか、なんだかんだと理由を付けてサボろうとしちゃいます。でも、「走らないと1ヶ月後にあなたは死にます」と言われたら、必死になって走りますよね。
そういう理由づけって大切なんですね。ダイエットなんてその代表格です。普段だったら無理な減量目標だとしても、「結婚式にあのウェディングドレスを着たい!」なんて、日付がキッチリ決まっていれば、案外アッサリとできてしまったりするんです。
それをしなければ自分の身に危険なことが起きるとか、それをすると自分にとってとても嬉しいことがある。というはっきりとしたビジョンが大事なんですね!
そして、行うと効果的なコツというのがあるそうです。
1.「誓約書」を作って、自分に言い訳ができないようにしてしまう。
2.実行できたら「ごほうび」を与える。
毎日のノルマができたら1ポイントとしてカウントし、あるカウントが貯まったら「ごほうび」にする。
3.実行できなかったら無駄金を使うように決める。あるいは、好きなことを我慢するように決める。
できなかったら「貯金」というような役に立つお金の使い方ではペナルティにならないので、できるだけ嫌なことにお金を使う。好きな食べ物やお酒を禁止する。
この他にもいろいろとコツが書かれていましたが、まずはここいらから始めようと思います。
何かをできなかった自分がいけないのではなく、きちんと計画を立てられなかったことが、何かを続けられなかった理由なのです。無用な、自分自身に対する不信感を持たずに済むということだけでも、とても意味あることだと思うのです。
自分自身に対しての誓約書、そして運用規程を作る、それこそが「続ける技術」なんですね。
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