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『平将門魔方陣』 加門七海

平将門魔方陣

加門七海(かもん ななみ)

河出書房新社

 小学生の時に、NHKの大河ドラマ「風と雲と虹と」を観て、その主人公「平将門」が余りにかっこよくて、ずっと気になっていた将門様。

 大人になってからしばらくは忘れていたのだけど、あの帝都物語で思い出しました。それ以降、大手町に出かけることがあると「首塚」詣でが恒例となってしまいました。あそこに行くと、いつも不思議なんだけど、絶対に誰かがいるんですよ。それだけファンが多いってことなんでしょうか。

 

 明治維新とともに逆賊扱いされ、。明治7年(1874年)に神田明神の祭神から外され、将門神社に遷座されてしまった将門様、改めて合祀されたのが昭和59年(1984年)だったというのは、この本で初めて知りました。

 加門さんはこの本を書くために様々な、将門様ゆかりの地を訪ねているのですが、いろんな場所へ行けば行くほど「将門様を表舞台から消そうとしている誰かがいる」という気持ちになってくるんです。神田明神の話だけでも、それは意図的に行われたことなんだろうなぁと思えてきます。

 この本の中で加門さんは夢を見たり、いつも見ないニュースが目に入ってきたり、何かに呼ばれたような気がすると書いていましたが、わたしも不思議な偶然を感じました。

 

 たとえば「北斗七星と霊符」でわたしの星として書かれていた「文曲星(もんこくしょう)」は神田明神じゃないですか!

 そして、この本で中央線についての関連が述べられている部分を読んでいた時、わたしは中央線に乗っていたんです!

 

 鉄は霊を宿すものであり、そして一面、霊魂の通行を遮断するといわれている。

 つまり、山手線は霊魂を囲い込んでいるってことですか?この部分を読んでいた時には、渋谷にいたんです。そして、この本を読み終わったとき、わたしが乗っていた電車は大手町に着いたのです。ウウム、偶然とはいえぴったり過ぎる!

 

 こういう本を読むと、関連したところへ行ってみたくなりますねぇ。ヒマを見つけて本八幡の藪不知に行ってみようかなぁ!

842冊目(今年25冊目)

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コメント

おはようございま~す♪
歴史オンチの私ですが、それでもこの本はとっても楽しめました。お恥ずかしい限りなんですが、「帝都物語」も名前を聞いた事があるくらいだし、関西人なもので東京の土地勘もないしで・・・Rokoさんの感想を読んでいたら、私より遥かに色々な事を読んで感じ取られたのだなぁ~と思いました。
ずーっと長いこと積んでいた本ですが、『ホルモー六景』を読んだ後というタイミングで読むことができてよかったなぁって思っています。(^^ゞ

板栗香さん☆こんばんは
わたしも歴史は余り得意ではありません。(^^ゞ
帝都物語は映画にもなったベストセラーで、これを読んだら、小学校の校庭にいた「二宮金次郎」の像を見る目が変わっちゃいますよ~!
本を読むタイミングって確かにありますよね。
タイミング良く読むと、楽しさも倍増です!

「ホルモー六景」を読んでからずっと将門のことは気になっていました。
この本を読んでから鉄道の路線は風水的な配置としか見れません。明治政府の行いに反対したのが東京の一般の人たちというのが、なんだかうれしかったです。土地に住んでいる人間にとって、やっぱり守護神として慕われているのですね。
で、東京ホルモーはもしかしたら
彼の無聊を慰めるためのものかもしれませんね。(^^)

日月さん☆おはようございます
朝廷側から見れば、将門は逆族ですからねぇ。
庶民のヒーローとなった将門のことは徹底的に抑えたかったんでしょうね。
GWには将門様巡りしちゃおうかなぁ~!

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» 「平将門魔方陣」 加門 七海 [日々の書付]
「鴨川ホルモー」の続編、「ホルモー六景」には東京にもホルモーがあることを匂わせる話が載っていました。 そこには東京の守護神にしてたたり神、平将門の首塚がかかわっているらしいのです。 「平将門魔方陣 (河出文庫―文芸COLLECTION)」では、朝廷の反逆者にしてたたり神となった将門が、どうして東京の守護神になったのかを推理しています。 難しい専門書のように敷居が高いのかと思いきや、作者の加門さんのくだけた文章のおかげですいすいと読めました。 わからないことを「わからん。誰か教えてくだ... [続きを読む]

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