『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』
この本は、 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の「週刊少年ジャンプ」連載30周年と、日本推理作家協会設立60周年を記念したトリビュートアンソロジーなのです。やはり創刊40周年を迎えた「週刊プレイボーイ」誌に順次掲載された作品をまとめたものです。
幼な馴染み(大沢在昌)
「新宿鮫」の鮫島さんが初詣へ出かけ、お土産を買おうと佃煮屋さんへ行ったのですが、そのお店から出てきたのは!
池袋⇔亀有エクスプレス(石田衣良)
店番をしていると、トレンチコートを着た怪しい男がやって来てこう言った。
「おい、兄ちゃん、この店に真島誠っていうのはいるか」
キング・タイガー(今野敏)
警視庁を退官して、生まれ故郷の葛飾に戻ってきた男がいた。彼は子供のころに夢中になったプラモデルをまた作ってみたいと思い、近所の模型屋を覗いてみた。
一杯の賭け蕎麦(柴田よしき)
保育士探偵、花咲慎一郎の保育園へ彼女がやってきた。
「わたい、秋本麗子でーす。新葛飾署交通課の巡査でーす」
ぬらりひょんの褌(京極夏彦)
新葛飾署の大原大次郎が部下の寺井洋一を伴って中野の街を訪れたのは、年の暮も近い或る寒い日のことであった。
決闘、二対三!の巻(逢坂剛)
御茶ノ水署生活安全課保安二係に、二人の警察官が研修のためにやって来た。
目指せ乱歩賞!(東野圭吾)
ミステリーを書いて江戸川乱歩賞を受賞すると1000万円の賞金がもらえると知った両津さん。そんなに儲かるならいっちょ書いてみるか!と、いきなり原稿を書き始めた。
どこの警察署へ行っても、両津さんはものすごく有名!伝説の人になってるんですねぇ!そして、彼のことを知らなかった人も、初めて会ったその日から、彼の物凄いペースに巻き込まれてしまうところが、小説なのにマンガみたいでサイコーでした!
普段はハードボイルドな物語の主人公の皆さんが、両津ワールドに引き込まれていく様は面白過ぎでーす。どの作家さんも、両津さんが大好きなんですねぇ。どの物語にも愛が溢れてました。(*^_^*)
841冊目(今年24冊目)☆☆☆☆☆
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小説こちら葛飾区亀有公園前派出所
オススメ!
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少しずつ読み進めていたらしく、聞いたらもう... [続きを読む]
こんばんわ。TBさせていただきました。
面白かったですよね~。
両さんはどの作家さんにも違和感なく入り込めるキャラクターなんですね^^
漫画は読んだ事がないのですが、楽しめました。
私としては、誠とのコラボ?が面白かったです。
投稿: 苗坊 | 2008年2月27日 (水) 22:23
苗坊さん☆こんばんは
トレンチコート来た両さんって強力!
マコトくん完全に負けてましたね。(^^ゞ
わたしは「幼馴染み」が好きでした。
投稿: Roko | 2008年2月27日 (水) 23:03
Rokoさん、こんばんは。
どの作家さんが書いても、どのキャラクターといても
両さんはいつでも両さんなんだなって感心しました。
TBがうまく出来ないみたいです。
また時間を空けて挑戦してみます。
投稿: なな | 2008年4月15日 (火) 21:01
ななさん☆こんばんは
作家のみなさんも、みんな両さんのことが大好きなんですね。(*^_^*)
幸せな気持ちになれる本でした!
TBは時々変になっちゃうんですよ、だから気にしないでね。(*^^)v
投稿: Roko | 2008年4月15日 (火) 21:21