『社長が変われば会社は変わる! ホッピー三代目、跡取り娘の体当たり経営改革』 石渡美奈
子供のころ、近所のやきとり屋さんや居酒屋に、「ホッピーあります」というポスターがよく貼ってありました。昔の下町の飲み屋さんではホッピーが置いてあるのは当たり前でした。
それが、いつの間にかだんだんと無くなってきて、バブルのころにはすっかり見かけなくなっていました。
そして、ここ数年、ホッピーの広告用のトラックをよく見かけるようになって、ちょっと気になってたんです。そもそもホッピーとはなんぞや?というところもあって、この本を読んでみました。
ホッピーというのは、昭和23年発売開始のホップを使ったノンビアだったんです!確かに、ホッピーのラベルを見ると「麦芽発行飲料」と書いてありました。安い焼酎でもホッピーで割ると匂いが気にならないということで、大人気になったんですって。
なるほどねぇ、だから下町で人気が高かったわけだ!でも、バブル時代にはかなり売り上げが落ち、一時は倒産の危機もあったらしいです。
ホッピーを作ったコクカという会社は、元々はラムネを作っていたんだそうです。同じようにラムネを作っていた同業者の中には「ハイサワー」の会社もあるんだそうです。いずれにしても、規模は小さいけれど個性的な商品を生み出したんですねぇ!
社名もホッピービバレッジと変わり、商品の種類もだいぶ増えたようです。ホッピーのイメージを変えていこうというのが、現在の目標のようですね。おしゃれなお店で女性が飲みたくなるような商品を目指しているのかな?
これからホッピーがどう成長していくのか、楽しみに見守っていこうと思いました。
839冊目(今年22冊目)
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