『なぜ勉強するのか?』 鈴木光司
高校入試のために勉強し、大学入試のために勉強したのに、大学に入ったとたんに勉強しなくなってしまうのって、悲しいですねぇ。ずっと勉強してきたんだから、大学に入ってからは楽させてよなんて言ってる人もいて、それってなんだかなぁって?思えてきます。
社会に出てから「勉強するか、しないか?」ってのは、ものすごく大きな差を生んでしまうのに、なるべく勉強をしないで済むように努力している人の多いこと!
学校で、「勉強とはつまらないもの」と刷り込まれてしまった人が多いということなのでしょうか? 本来、勉強というのは、自分をより向上させる為のものだから、誰かに命令されてやっているわけじゃないのにね。
最近のニュースで、ある県の高校で「日本史が必須科目になる」という記事があってビックリしました。つまり、現在は「日本史が必須課目じゃない」ってどういうこと?と思います。自分の国のことも知らないで、それでいいのかってね!
はっきりいってわたしは歴史が得意ではありませんでした。日本史も世界史も赤点を取らない程度の出来でした。でも大人になってみると、いろんなところで歴史に出会ってしまうんです。「温故知新」なことって、ホントにたくさんあるんです。知らないことを知るって素晴らしいことです。
「勉強」というと、机の前でのことばかり考えるからつまらないのです。実際には、それ以外の勉強の方が多いのに。台所で料理をしながら野菜や魚を観察したり、信号機を見上げて「最近は青色ダイオードが増えたな」、コーヒーを飲みながら「グアテマラってどこにある国なんだろう?」と思ったり。
疑問や感想を持ち続けることこそが勉強だと思います。ただ生きているだけじゃ、訳の分からないものに流されてしまいます。自分の頭で、自分の感性で生きていくためには、勉強は不可欠なものだと思うのです。
ニュースは、何かを考えるきっかけになってくれます。最近の最大の話題と言えば「農薬が混入した冷凍餃子」ですが、あのニュースから何を考えましたか?マスコミは中国の生産工場の問題ばかり取り上げていますけど、それ以外のことだっていろいろありますよね。
あの製品を販売していたのはJT(日本たばこ)です。元々は専売公社として、たばこと塩を販売していました。その会社が現在は民営化され、「脱たばこ」商品として冷凍食品や缶コーヒーなども取り扱っています。今回のニュースで初めて「そうだったんだ」と気づいた人もいるんじゃないかな。
お弁当用の冷凍惣菜なども中国製がほとんどですよね。雑誌などで幼稚園児のお弁当のアイデアのページを見たり、友達のお弁当が、ものすごくカラフルでビックリしちゃうんですが、そういうところで冷凍食品は大活躍しているんですよね。
いろんなおかずが詰め込まれていて、あらステキなんて思っていると、実は冷凍食品を数種類並べているだけなんてことが良くあります。これはお弁当だけに限らず、外食産業でも同じことなんですが、食事は体を作る原料となるものなのに、これでいいのかなぁ?なんて思ってしまいます。
毎日見ているものって、改めてそれがどんなものであるかなんて考えなくなっています。でも、たまには「これって、どこで作られたんだろう?」なんて考えてみると、新しい発見がありそうです。それこそが「勉強」だと、わたしは思っています。
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