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『ジャージの二人』 長嶋有

ジャージの二人
ジャージの二人
posted with amazlet at 08.02.29
長嶋 有
集英社

 バツ2でカメラマンの父と、只今失業中の息子、2人で夏の終わりの山荘に出かける。というところから物語が始まります。

 母と娘だったら、なんだかんだと話すことが多いけれど、男同士の無口なコミュニケーションって、何だか可愛いなぁって気がしました。

 山荘の庭に置いた五右衛門風呂とか、袋いっぱいのジャージとか、お祖母ちゃんがもったいながりで、山荘にいろんなものを残してくれているのが笑えちゃいます。

 そのジャージを着た二人が、お互いの姿を見て「ドリフのコントみたいだ」っていうところでクスクス、飼い犬の毛の色が麦芽飲料のような色なので名前が「ミロ」だいうところで、なーるほどなんて、なんだか気持よく読めてしまう文章なのです。

 2人とも、実は大きな問題を抱えているらしいんだけど、お互いにそれを口に出そうとはしない距離感が、男同士ってことなのかな?って感じました。

 この作品は、今度映画化されるんですって。お父さんを鮎川誠がやるらしいんだけど、彼がださいジャージを来ている姿って、想像しただけで可笑しいなぁ!

 お祖母ちゃんのコレクションかどうかは定かじゃないけど、ソニー製のワープロが出てきたところで、思わずニヤニヤしちゃいました。だって、わたしも持ってたんだもの。2インチのFDが付いていたワープロ、今から20年くらい前の製品だったんですよ。

843冊目(今年26冊目)

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