『哲学個人授業』 鷲田清一、永江朗
哲学というと思い出すのは、むかしむかし、野坂昭如がCMで歌っていた「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか。二、二、ニーチェかサルトルか。」というフレーズです。
哲学書など読んだこともないわたしですら知っている名前が、数多くこの本で紹介されています。
何だか分からないところがカッコイイ!的な興味で哲学につかまってしまう人もいれば、ある言葉に襟首を掴まれて、それをずっと心に秘めて生きていく人もいるってところが、哲学の不思議なところだなぁって思いました。
自分が知っていると思っているものが、じつはいちばん怪しげなもので、「本当のことは何も知らない」と知っている、ということが知っていることだ、という。オルテガの哲学も無知の知の精神そのものだね。
こういうことって、考え出すとどうにも止まらなくなりますね。その止まらなくなってしまう気持ちを、突き詰めると哲学になるってことなのでしょうか?
対象がなんであれ、「一生懸命考える」ということをたまにはしないとね!
848冊目(今年31冊目)
« NHKスペシャル ミラクルボディ 第1回 アサファ・パウエル | トップページ | 『脳は「歩いて」鍛えなさい』 大島清 »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『時かけラジオ』 成田名璃子 155(2023.06.04)
- 『小日向でお茶を』 中島京子 116(2023.04.26)
- 『料理と利他』 土井善晴 中島岳志 87(2023.03.29)
- 『名画の中で働く人々』 中野京子 82(2023.03.24)
- 『生贄探し』 中野信子、ヤマザキマリ 41(2023.02.11)
「日本の作家 やらわ行」カテゴリの記事
- 『鞄図書館 1』 芳崎せいむ 149(2023.05.29)
- 『日々臆測』 ヨシタケシンスケ 142(2023.05.22)
- 『世界一やばい西洋絵画の見方入門』 山田五郎 138(2023.05.18)
- 『オリンピア・キュクロス 6』 ヤマザキマリ 129(2023.05.09)
- 『一年一組 せんせいあのね』 鹿島和夫 ヨシタケシンスケ 140(2023.05.20)
« NHKスペシャル ミラクルボディ 第1回 アサファ・パウエル | トップページ | 『脳は「歩いて」鍛えなさい』 大島清 »
コメント