『洗脳支配 - 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』 苫米地英人
戦後、アメリカ占領下の日本にGHQがかけた洗脳がいまだに私たちを縛りつけ、21世紀においても日本人の奴隷化の度合いを強めている(プロローグより)
洗脳というと特定の個人にかけるものと思いがちですが、実際には不特定多数の人に対してもかけることが可能なのです。洗脳という言葉だと特殊なこととイメージしてしまいますが、流行とか、ブームというのも一種の洗脳です。
雑誌やマスコミで取り上げられた物を見て、そういうのがカッコいいのだと思い込んでしまうことってあるでしょ。CMで連呼された商品名(刷り込み)をコンビニで思わず手に取ってしまうなんていうのも、間違いなく洗脳です。
わたしたちが気がつかないうちに、そういうものだと思い込まされていることが、とにかくたくさんあるんです。ブランドなんてその最たるものです。
ビル・ゲイツは巨万の富を築きましたが、ジーンズとTシャツという格好をしてマクドナルドのハンバーガーを食べている。一方、日本の若い女の子は、わずかな月収にもかかわらず、ルイ・ヴィトンのバッグを提げて歩いている。
それがどんなにバカバカしいことかって、考えたことないんでしょうね。というか、考えないように仕組まれているのかもしれません。
この頃のTV番組って、妙にバラエティが増えてませんか?お笑いの人がたくさん出ていて、突っ込みのセリフが画面の下の方に大きく出てくるような番組。チャンネルに関係なく、このパターンが多いですよね。
苫米地先生曰く、こういうのは「人間のIQを下げるのに最も効果的な方法」なのだそうです。TVの中で誰かがいったセリフに対して、普通はそれを解釈しようとします。でも、文字で強調したり、効果音を入れたりすることによって、考える必要なくなってしまいます。
そして想像力がなくなるのです。TVをただ見ているだけの人になってしまうのです。
それもまた一つの洗脳です。余計なことは考えるな!という誰かの意思がそうさせているのでしょうか?
想像力をなくしてしまったら、それはもう人間じゃありません!そんな世の中にならないために、是非この本を読んでください。
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コメント
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>戦後、アメリカ占領下の日本にGHQがかけた洗脳がいまだに私たちを縛りつけ、21世紀においても日本人の奴隷化の度合いを強めている
これはよく感じます。ぼくが小学生の頃に受けた教育がそうでした。「多数決」「民主主義」「正義」などの概念も、よく考えることなく、絶対的に正しいものとして受け容れてきた。もしそこへもどっていくにしても、一度疑って、自分自身で考え直すことが大切なのですが…。
投稿: ディック | 2008年4月21日 (月) 23:08
ディックさん☆コメントありがとうございます
「常識」「普通」「当然」などと信じているものを、一度考え直してみるべき時期なのかもしれません。
それを打ち破ると、まったく違う世界があるような気がします。
現在問題になっている「聖火リレー」の問題だって、みんなが考え直すためのきっかけになると思うんです。
「それでいいのか?」「なぜ、そうなっているのか?」考えなければいけないことがたくさんあります。
投稿: Roko | 2008年4月22日 (火) 09:26