『ダンシング・ヴァニティ』 筒井康隆
この小説を読んでいると、めまいがしてきます。
最初は何故同じ文章がと思ってしまうのだけど、決して同じではないのです。時間も、場所もどんどん変わっていくのだけど、でも同じところに戻ってきて、またどこかへ行ってしまう。その繰り返しに翻弄されてしまうのです。
筒井さんは昔から実験的な作品を色々と書いてますけど、これもまた壮大な実験ですね。272ページの作品なのに、一度も切れ目がないんです。
脈絡なく色んな出来事が起こり、それに巻き込まれ、また元の場所に戻っていくという物語に、読者はどんどん巻き込まれていくのです。グルグル、グルグル!
筒井さんの頭の中ってどうなってるんだろう?
847冊目(今年30冊目)
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コメント
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うわー!
それ、図書館で手に取ったんだけど、
すでに読みたい本10冊選んでたから、
本棚に戻した。。。( ̄∇ ̄;)
失敗したかな?
あ、、、
でも、最近、もう1ヶ月も読書ブログ書いてない・・・( ̄□ ̄;)
あははん( ̄∇ ̄;)
投稿: つたまる | 2008年3月 9日 (日) 02:51
つたまるさん☆おはよ~ございます
そうですよ、読書ブログ書いてくださいね。
10冊読んだら、どれか書いてね。
投稿: Roko | 2008年3月 9日 (日) 09:00