『手紙屋』 喜多川泰
私は、希望される方と”手紙のやりとり”をすることを仕事としています。
お送りするお手紙は全部で十通。
その十通の手紙で、あなたが人生で実現したいことを実現するお手伝いをさせていただきたいと思います。(本文より)
就職活動まっただ中の涼太くんは、手紙屋さんに手紙を書いてみることにしました。そして、十通の手紙を交換するうちに、彼はこれまでに考えたこともないような、色んなことを経験することになります。
仕事を選ぶって難しいですね。別に難しく考えなくてもいいのですが、考え始めるととても難しくなってくるんです。仕事を始める前に色々悩んだのに、いざやってみたら案外そんなことはなかったり、逆に軽く考えていたのに、実際の仕事はとてもキツかったり、つまらなかったり。なかなか上手くいかないものです。
自分に合っている仕事って何だろう?とか、何が天職なんだろう?なんて、わたしも考えたことがあるし、そういう話をする友達もたくさんいます。これってなかなか難しい問題なんですよね。
でもね、この本を読んでいるうちに、「そうか!」と思えてくることがあって、仕事に対する認識がちょっと変わってしまいました。
止まっている人は、止まり続けようとする。
動いている人は、動き続けようとする。
仕事でも、何でも、一旦動きを止めてしまうと、そこから移動することを考えなくなってしまうんですよね。それでいいんだとか、変わらないのがいいとか、適当な理由を付けて固まってしまうのって、なんて怖いことなんだろうって思います。
「転がる石に苔は生えない」という言葉を忘れずに、常に新しいチャレンジをし続けたいと思います。小さくまとまるのは嫌だもんね!
851冊目(今年34冊目)☆☆☆☆☆☆(絶対オススメ!)
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