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『わが青春のロック黄金狂時代』 東郷かおる子

わが青春のロック黄金狂時代
東郷 かおる子
角川・エス・エス・コミュニケーションズ

 東郷かおる子さんは 1979年~1990年まで、「ミュージック・ライフ」の編集長だった方です。昔は洋楽の情報がほとんどなくて、「ミュージック・ライフ」は貴重な情報源でした。高校生の頃、わたしはこの雑誌を年間購読してたんですよ。当時の編集長は星加ルミ子さんでした。

 東郷さんがインタビューしたり、何らかのかかわりを持ったミュージシャンの話がいっぱい出てくるのですが、当時は何でもアリだったんだなぁと思いました。今のようにいろんなことが決まっていなくて、ホントに自由だったんだなぁってね。

 他の音楽雑誌と比べると、「ミュージック・ライフ」はミーハー度が高くて、分かりやすい雑誌でした。お気に入りのミュージシャンの写真を見つけては、切り取って下敷きに入れてました。高校生の頃はマーク・ボランだったなぁ (^^ゞ

 ミュージシャンとのインタビューや写真撮影に四苦八苦していた東郷さんの思い出話は、どれも懐かしくて面白かったですよ。

 その中で一番気に入ったのは、ゴジラと一緒にキッスの写真を撮ったという話です。アイデアは良かったのにねぇ!ゴジラ側の問題で、雑誌に載せることができなかったんですって。キッスのメンバーはかなり喜んでたみたいだけど。 (*^^)v

 その写真がこの本に載ってるんですけど、これが笑えちゃうんです!キッスのメンバーってみんな大きいんですよね。おまけにロンドン・ブーツを履いてるから、身長が2mを越ちゃうんです。ゴジラとキッス、身長が同じってのはなかなかマヌケでいいですよ!

 インタビューねたで面白かったのはロッド・スチュワートです。インタビューをしたけど、スコットランド訛りがひどくて聞き取れない!アメリカ人に録音テープを聞いてもらっても分からない!こういう苦労があって、記事が載っていたんですねぇ。

 ミュージック・ライフが力を入れていたのは新人グループの発掘でした。本国でもまださほど人気が出ていないグループを日本で売り出すということに、使命を覚えていたようです。

 そのおかげあってクイーンが、チープトリックが、ジャパンが、そしてボン・ジョビが日本で先に人気が出て、本国へ逆輸入のようなことになったんですよね。

 日本のファンは、他の国のファンよりも真面目で熱心な人が多いんですね。初来日した頃のエリック・クラプトンは薬中とアル中でヘロヘロだったのに、優しく受け入れていたから、クラプトンはちゃんと恩義を感じてくれているんです。だから国際的には引退状態なのに、日本だけでコンサート・ツアーをしてるし。

 イギリスではまださほど人気が出ていなかったのに、初来日したした時に大勢のファンが飛行場に集まっていたのを見て感激したというクイーン。日本語の歌詞を付けた曲だってあるんです。

 ロックは若者だけの音楽ではなくなりました。60歳を超えても転がり続けているストーンズのように、わたしもロックを愛し続けていきたいなぁ!

865冊目(今年48冊目)

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コメント

私もクイーンの初来日時代は、ちょうど高校生だったので、友達にレコードを貸してもらい聞いていました。2度目の来日のときに武道館でみました。
そしてクラプトンの初来日が私の人生初来日コンサート&武道館体験でした。
そのころはアル中だろうと薬中だろうとクラプトンが来日するというだけで、舞い上がっていたので、そのときのライブがどうだったかということはよく覚えていません。
ただ、一緒に行った友達が「Layla」を聞きながらぼろぼろ泣いていたのを覚えています。
私は、「なんか思ったよりもでれでれしているなぁ・・クラプトンって・・」と感じていました。そりゃそうです。中毒なんだから。
それから30年以上経ち、いまだに来日するとやっぱりクラプトンを見に行ってしまいます。40すぎてからの彼は20代、30代のころよりずっと元気でパワフルになりました。きっとこれからもずっと来日したら見に行きます。
そして「Music Life」は中学からの愛読誌でしたし、どちらかというと東郷さんよりも星加さんの時代のほうがリアルタイムでずっと買っていたという記憶があります。

ゆみりんこさん☆そうですよねぇ
コンディションが良くない状態であっても、拝めるだけで嬉しいということもありました。
洋楽を聴き始めた頃は本当に情報が少なくて、ラジオと Music Life だけが頼りでしたからネぇ!
でも、その分熱意で補っていた(?)ような気もします。
何でもそうだけど、豊かすぎるよりも、ちょっと足りないくらいの方が楽しいんだよなぁって思ったりもします。

角川SSC新書…、こんなのありましたか。最近、新書をあまり追いかけていないから気がつかなかったのか…。
近いうちに読みま〜す。

ディックさん☆おはようございます
最近の新書はジャンルが幅広くなっていてビックリしちゃいます!
中高生のころ、年間購読するくらい Music Life が大好きでした。
読んだら感想を教えてくださいね。

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