『メタボラ』 桐野夏生
ジェイクが林の中で出会った男は、自分の名前も、何もかも忘れてしまったと言うのです。そこで彼にギンジという名前を付けました。
過去を思い出せないギンジと、過去を語りたくないジェイク、2人は仲良くなっていったけれど、決してお互いの真の姿を知ることはなかったのです。
健康で将来のある若者であったはずなのに、2人ともそれに気づいていませんでした。それどころか、自分で自分の可能性をどんどん狭めてしまうのです。
将来の夢などなく、ただ食べるためだけに働き、それに疲れてしまう若者たち。とても悲しいことだけれど、それが悲しいということにすら気づいていないことに、何ともいえないやるせなさを感じます。
やるせなくて、辛くて、悲しいけれど、彼らの生きざまに惹きつけられてしまいます。それは、とても他人ごととは思えないから。それは自分もハマってしまったかもしれない落とし穴だから。
866冊目(今年49冊目)
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Rokoさん こんばんは。
確かに誰でもこうなる可能性はありますよね。
分厚い本なのに、一気に読みました。
なかなか読みごたえのある作品でしたね。
投稿: naru | 2008年4月11日 (金) 21:21
naruさん☆こんばんは
「どうして、そこまで落ちていくのか?」という疑問と、「これは他人事ではないな」という怖さが、この本を読ませてしまうような気がします。
厚い本だけど、あっという間に読んでしまいました。
投稿: Roko | 2008年4月11日 (金) 23:50