『この世で一番のメッセージ』 オグ・マンディーノ
わたしの名前は「昨日」です。わたしはもう二度と戻ってきません。
人間には3種類のタイプがいます。
1.意志の力を持つ人々(リーダー)
2.願ってばかりいる人々
3.あきらめている人々
ほとんどの人が2か3のタイプなのは、何故なのでしょうか?
誰にだって可能性があるし、誰にだって夢があったはずなのに、どうしてそれを捨ててしまったり、忘れたりしてしまうのでしょうか?
自分の目標に対して必死に努力し、最後にするのがお願いやお祈りなのです。神様にお願いをするのは決して悪いことではないけれど、お願いしているだけでは何も実現しません。まず、すべきなのは「行動すること」なのです。
進退きわまり、すべてのことが自分に不利になり、もはや一瞬も持ちこたえることができないように思える瞬間まで、けっして諦めてはいけません。どん底の状態こそ、まさに形勢が逆転する時と場所なのです。
どんなことであっても、「できる」と思うからこそできるんです。「無理」と思ったら、それがどんなに簡単なことであっても無理なのです。できると信じ、とにかく目標に向かって突き進んで行くこと、それが大事なことです。上手くいこうが、いくまいが、そんなことが問題ではないんです。
がむしゃらに前進すること、それが大事なのです。やってしまった後悔は構いません。してはいけないのは、「しなかった後悔」です。
オグ・マンディーノ最後の作品を、わたしにとって非常に辛い時期に読むこととなりました。
数日前、わたしの父が87歳で他界し、昨日葬儀を終えました。ここ数日、わたしは娘として父にどれだけの役に立てたのかと、ずっと考えておりました。あれもしてあげたかった、これもしてあげたかったと、思うことばかりでした。
わたしは大して親孝行ができたとは思っていませんが、わたしという存在が父の人生に少しでも希望を与えてあげることができていたなら、それでいいのではないかと思うことにしました。これからは父への分も、母へ優しくしなければと思っています。
後に後悔を残さないように、毎日を全力で生きていきたいと思います。
871冊目(今年54冊目)
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