『中村天風 活きて生きた男』 松原一枝
カリアッバ師は諭すようにいった。「むつかしいことは後でゆっくり考えろ。考えなくても、事実がそれをお前に教えてくれる。」
「病があっても運命が悪くても、心がそこから離れたときは、その人は病人でもない。運命の悪い人でもない。
逆に、病がなくても病から心が離れなければ、病があるのと同じだ。運命が良い人でも、運命の悪いときを考えていれば、その人は運命が悪いと同じだ。
すべてが心だ。肉体の病は肉体のものにして、心にまで迷惑をかけるな。声なき声のあるところこそ、心の本当の安らぎの場所がある。心を休ませると、心は本然の力が命の中で働き出すようにしてくれるのだ。分かったか。」
中村天風は、本当に不思議な人です。子供のころには、自分の溢れるばかりのパワーをどこに使っていいのか分かず、あちらこちらで暴れまくっていたのです。そんなところを見込まれて、軍事探偵となって中国やロシアで死にそうな目に何度も遭っているのに、生き延びてきた人です。
そんな彼が当時は死の病であった肺病になり、旅に出ます。(この辺がもうすでにスゴイですが)そしてヨガの師である、カリアッバに出会うのです。彼の下で修行し、ついに病気まで克服してしまったのです。天風は日本に帰国後、人を助けるために生きる道を歩みだします。
天風についての本を、もっと読んでみたいなという気持ちになってきました。
876冊目(今年59冊目)☆☆☆☆☆☆(絶対オススメ!)
« SUPERMARKET MANIA 展 | トップページ | 『エスケイプ/アブセント』 絲山秋子 »
「伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事
- 『ぼくにはこれしかなかった』 早坂大輔 26-189-3948(2026.07.07)
- 『ポール・マッカートニー伝』 藤本国彦 26-180-3939(2026.06.28)
- 『明治のナイチンゲール大関和物語』 田中ひかる 26-169-3928(2026.06.18)
- 『河川敷の「原住民」』 趙海成 26-149-3908(2026.05.29)
- 『鹿鳴館の貴婦人 大山捨松』 久野明子 26-123-3882(2026.05.03)




コメント