『夢をかなえるゾウ』 水野敬也
この本の主人公の前に現われたのはゾウの姿をしたインドの神さま「ガネーシャ」。ある日突然、目の前に神様が登場したら、そりゃビックリですよね。おまけに大阪弁だし。(^_^;)
ガネーシャさんが教えてくれる「成功法」は、別に特別なことじゃないんですよ。ガネーシャさん自身も言ってたけど、「どの成功法の本にも必ず書いてあること」ばかりです。
これまでにそういう本をどれだけ読んで、何度決意したことか!なのに、どうして実現しなかったのか?という原因を、本当に分かりやすく教えてくれてます。
たとえば、
「期待をしているかぎり、現実を変えることはできない」
「誰かスゴイ人について行けば上手くいくだろう」とか、「運が良ければできるんじゃないか」とか、自分以外のものに期待ばかりしてたってダメだよ!ってことをガネーシャは力説してます。自分は何にもしないで神頼みばっかりしていたって、何にも変わらないよってね。
ガネーシャさんの良いところは、偉そうじゃないところだなぁって思います。言うことはキツイけど、行動は天真爛漫、食い意地が張っていて、禁煙できない、そこらにいるオッサンみたいなだらしなさが、かえってキュートだなぁって思えてくるんですよね。
途中で登場するお友達の「釈迦くん」も、力が抜けていていい感じです。でも、こんな人たちと遊園地へ行くのは、かなり大変かもしれません。
「今まで無理やったら、これからも無理や。
変えるならそれは『今』や。
『今』何か一歩踏み出さんと。
自分それ、やらんまま死んでくで」
成功しない秘訣の最大のポイントは、「アクションを起こさない」ということなんですね。
「何でもいいから一歩前へ進んでみる」
「やったことがないことをやってみる」
「勝手に無理だと決めつけない」
ガネーシャさんの言う通りに、一歩踏み出してみようと思います。
P.S. この本を手に取ったら、何にも読んでいないのにトイレ掃除をしたくなったんですよ!
とっても不思議な気がしました。
890冊目(今年73冊目)
« 『くちぶえサンドイッチ』 松浦弥太郎 | トップページ | 『本は10冊同時に読め!』 成毛眞 »
「ビジネス・経済」カテゴリの記事
- 『アフリカで、バッグの会社はじめました』 江口絵理 24-164(2024.06.08)
- 『日本の死角』 現代ビジネス 編 24-16(2024.01.17)
- 『にっぽん町工場遺産』 小林泰彦 356(2023.12.23)
- 『江戸のフリーランス図鑑』 飯田泰子 272(2023.09.30)
- 『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』 ヤニス・バルファキス(2022.06.17)
「日本の作家 ま行」カテゴリの記事
- 『ヒトミさんの恋』 益田ミリ 24-159(2024.06.03)
- 『じゅげむの夏』 最上一平 24-137(2024.05.12)
- 『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈 24-143(2024.05.18)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『夢をかなえるゾウ』 水野敬也:
» 「夢をかなえるゾウ」 水野敬也 [日々の書付]
「夢をかなえるゾウ」が普通の自己啓発本と違うのは、小説形式で書かれていることと、主人公に成功術を伝授する神様・ガネーシャのキャラクターがあまりにもインパクトが強く、魅力的なところです。
【ストーリー】
ある日、「僕」の前に現れたゾウの頭を持つインドの神様・ガネーシャが、成功するための秘策を教えてくれるという。
ただ、この神様がかなりうさんくさい。(^^;)
なぜか関西弁丸出し、あんみつが大好物、タバコは吸うし、ちゃっかり家に居候してゴハンを要求する。
おまけにガネーシャの出す課題は
... [続きを読む]
» 「夢をかなえるゾウ」 水野敬也 [コンパス・ローズ compass rose]
夢をかなえるゾウ
水野敬也
単行本: 357ページ
飛鳥新社 (2007/8/11)
2008年、TVドラマになんねんて。
と、おっしゃっているのはタバコ片手にぐーたら寝転んでいるガネーシャさま。ガネーシャといえばインドのヒンドゥー教の神様。それがなんでまた関西弁なのか。
夢をなくしたサラリーマンと関西弁のゾウの神様が繰り広げる、「笑えて」「泣けて」「タメになる」全く新しいエンターテイメント小説
本の帯より... [続きを読む]
» 「夢をかなえるゾウ」水野敬也 [本のある生活]
夢をかなえるゾウ
自己啓発本ってほとんど読みません。あとは育児だとか家庭教育的な本も・・。だって読むとだいたいダメな自分を再確認させられて嫌になってしまうんですもん。これは同じ職場の人に勧められて読んだのですが、なかなかおもしろかったです。教訓みたいな....... [続きを読む]
私も読みました。普通の自己啓発本とちがって小説形式になっていることと、ガネーシャがあまりにもインパクトのあるキャラなのでついつい引き込まれて読んでしまいます。
ガネーシャの課題ですが、なかなか毎日は難しいですね。でも、腹八分目と募金は気づいたときには実行するようにしています。
投稿: 日月 | 2008年6月15日 (日) 01:56
日月さん☆おはようございます
ガネーシャのキャラは強烈でしたね!
家に住み込んでいるだけに、伊良部先生より怖いかも?!
わたしも腹八分目は、ぜひ実行しようと思います。(*^^)v
投稿: Roko | 2008年6月15日 (日) 10:41
Rokoさん、こんばんは。
ガネーシャのはちゃめちゃぶりに最初びっくりですけど、馴染んでしまうから不思議です。
けっこうおちゃめなんですよね。
書いてあることは簡単でも、続けることは難しいものです。
なぜできないかの説明もわかりやすく、ちょっと耳が痛い(笑)
私は読んでいる途中でトイレ掃除しました。
投稿: 雪芽 | 2008年6月15日 (日) 22:26
雪芽さん☆こんばんは
「できない自分を肯定しようとしてしまう」というのがポイントでしたね。(^^ゞ
そこを変えないことには、次へ進むことはできないんだなぁ~!
というわけで、今日もトイレ掃除しました。(*^^)v
投稿: Roko | 2008年6月15日 (日) 23:31
自己啓発本は苦手だったんですが、
これはおもしろかったです!
ガネーシャのキャラのおかげで楽しく読めました。
Rokoさんちゃんと実践なさってるんですね。
私も読んだ時はできそうな気がしたんですけど・・。
でも、まだ遅くない「変えるなら今!」ですよね。
投稿: june | 2008年7月 6日 (日) 23:41
juneさん☆こんばんは
ガネーシャのおかげで説教臭くない自己啓発本になってましたね。(*^^)v
何でもいいから変えてみる勇気って大事ですよね!
投稿: Roko | 2008年7月 6日 (日) 23:57
Rokoさん、こんばんは。小鈴です。
コメントありがとうございます。
「今、やろう!」って、ちょっとずつ意識をかえていくのを忘れないようにしたいところ、ですね。私もトイレ掃除しました~。
投稿: 小鈴 | 2008年7月 7日 (月) 00:56
小鈴さん☆おはようございます
普段気付いていてもやらなかったことを「やろう!」と思うことが大事なんだと思います。
分かった気持になってるだけじゃ、何も変わらないんですよね。
何でもいいからやってみること、そこから何かが始まるのだと信じたいです!
投稿: Roko | 2008年7月 7日 (月) 08:01