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『格差はつくられた』 ポール・クルーグマン

格差はつくられた
格差はつくられた
posted with amazlet at 08.08.26
ポール・クルーグマン
Paul Krugman
早川書房

 アメリカは自由の国、移民の国だから、チャンスはすべての人に平等にあるなんてことを信じてないですか?オリンピックでアフリカ系アメリカ人が活躍しているのを見て、アメリカ社会で彼らは高く評価されているのだと思い込んでいませんか?

 アメリカで、すべての人に公民権が与えられてから、まだ40年ほどしか経っていないのです。今でも人種差別は根強く残っています。

 わたしたちは、アメリカのことなどほとんど分かっていないのです。

 たとえば、全国民を対象とした健康保険制度がヨーロッパや日本にはあります。でも、アメリカにはないのです。その理由が人種差別だなんて!理解できますか?

 アメリカ国民全員に健康保険を与える場合、当然、黒人・ヒスパニック・アジア系などの非白人を含むことになり、それを税金によって一番多く負担することになるのはアメリカの富裕層である。その殆どが白人たちだ。一部の白人にとってそれは到底受け入れがたいものなのだという。~ 中略 ~ 過去において国民皆保険が実施されそうになったことがあったが、一部の白人たちが黒人と同じ病院を使用することに猛反対したため実現できなかったという。

 現在のアメリカには中流という層はありません。富裕層か貧困層の2つにはっきり分かれてしまっています。それは一部の富裕層がそういう社会を作り上げてしまったからだというのです。

 次の大統領選挙で、民主党のオバマ氏が勝てるかどうかは、アメリカの将来対する大きな分岐点だと思います。彼が勝てるようなら、アメリカもまだ捨てたものじゃないと思うのですが。共和党が続くなら、アメリカはどうしようもない国になってしまいそうです。

918冊目(今年101冊目)

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コメント

TBありがとうございます。
結局、人種差別だったのか、と
簡単に答えてがでて、わかりやすいやら、悲しいやらですね、、。
アメリカの何年か送れ、日本は追いかけているわけですが、人種差別がそれほど、大きな問題でない日本では、どんな解決方法がとられるのでしょう?

indi-bookさん☆こんばんは
仕事中心の生活から、家庭や個人中心の生活へのシフトが大事だと思います。
楽しい人生を送るためには、何が大事なのかをみんなが真剣に考えるようになることこそが、日本が再生する第一歩だと思うのですが。

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