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『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』 入江敦彦

 全人口に対するゲイの人の比率は、きっと世界中同じなんだろうけど、イギリスだけが多いように見えるのは、社会のありかたなんでしょうね。

 ボーイ・ジョージやエルトン・ジョン、フレディ・マーキュリーなど、アーティストがゲイってのはさほど珍しくないけれど、政治家まで、それも現役の閣僚がカミングアウトできる国って凄いなと思います。

 ゲイの人たちの特徴は、とにかく自分のためにお金を使うってことなんだそうです。ファッションや身だしなみはもちろん、演劇や絵画、音楽など芸術関係にもの凄くお金を使うんですって。つまり、総合的なオシャレさんだってことですね。

 彼らのライフスタイルが、お金を残すことよりも、自分に投資することに向かわせるのでしょうね。ケチケチ貯金ばっかりしているより、毎日をエンジョイしようよっていう社会の方が、お金の回りは絶対に良くなりますよね。

 ゲイっていうだけで、社会的に差別を受けることはたくさんあります。就職だって、部屋を借りるのにだって、何だかんだとケチを付ける人が世の中にはたくさんいます。人がどんな嗜好を持とうが、どんな生き方をしようが、それはその人の自由だってことを許すことができない社会って、ファシズムそのものだと思うんですけど。

 オシャレなゲイの人たちが「いいわぁ!」というものには、オシャレな女性たちが追随します。つまりゲイがトレンドセッターになるってことですね。だから彼らに対して、自分たちはあなたたちの味方なんだよというスタンスを取る企業が増えてきたのだそうです。

 男女のカップルが出てくるCMってのはよくありますけど、男同士のカップルがオシャレな食器を選んでいるところなんてのがイギリスでは普通に使われるんですって。日本じゃ、当分ないだろうなぁ~!そんな勇気のある企業ってあるかなぁ?

 ヨーロッパでは男同士の婚姻あるいは法的に家族として認められる制度というのが、どんどん法制化されています。それに伴って、ブライダル市場も活性化してるんですって!

 結婚披露宴やら、結婚指輪やら、ブライダル関係って大金が動きますからね~!これを見逃すはずがありません。もちろん新婚旅行や新居の購入には、もっと大きなお金が動くんだから、これを放っておく手はないですよ。

 いろんなことに疲れきってしまっている人ばかりの日本も、少しは自分の人生をエンジョイすることに目覚めなきゃね!夫婦別姓すらまだ法制化できない我が国は、ボヤボヤしていると、どんどん世界から置いて行かれちゃいますよ!

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