『プリズン・ストーリーズ』 ジェフリー・アーチャー
刑務所に入る人というのは、何かしらの罪を犯したわけです。その罪を償うため、反省するために、刑務所という場所に拘束されるのです。でも、ちっとも反省していない人や、刑務所を簡易宿泊施設だと思っている人が多くて、刑務所はどこも超満員なのだそうです。
世の中には様々な仕事があります。決められたことを黙ってやっていればいいだけのものもあれば、様々な技術やアイデアを駆使するものもあります。
犯罪だって同じこと。いかにして相手を騙すのか、どうやって誰にも気づかれないように物を持ち出すのか、なんてことを一生懸命に考えて、良いアイデアが浮かんだらそれを実行するわけです。
「いいアイデアだろう!」と誰かに自慢したくなるのは当然だし、もう捕まってしまっているのだから、種明かしをしてしまってもいいやと思うからこそ、色んな話をしてくれるのでしょうね。そんな話を集めたのがこの本です。
「石川や、浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」
自分の郵便局から盗んだ男(詐欺)
マエストロ(脱税)
この水は飲めません(殺人)
もう十月?(累犯)
ザ・レッド・キング(詐欺)
ソロモンの知恵(離婚訴訟)
この意味、わかるだろ(累犯)
慈善は家庭に始まる(マネーロンダリング)
アリバイ(殺人)
あるギリシャ悲劇
警察長官(恐喝)
あばたもエクボ
わたしが気に入ったのは、「この水は飲めません」と「ソロモンの知恵」です。どちらも、計画が9割がた成功していたのに、最後のところでどんでん返しになってしまうところが好きだなぁ!何事も、あまり調子に乗ってはいけないということなのでしょうか?
928冊目(今年111冊目)
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コメント
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あり?
なんでだろ★
「ブリトニー・スピアーズ」と読んでしまった( ̄∇ ̄;)ホントホント
重症??( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)
投稿: つたまる | 2008年9月29日 (月) 00:51
つたまるさん☆おはようございます
それって「そら耳」じゃなく「そら目」?
投稿: Roko | 2008年9月29日 (月) 07:58