『ヴァン・ショーをあなたに』 近藤 史恵
タルト・タタンの夢では分からなかった、三舟シェフの秘密が少しずつ明かされています。フランスで修業時代の話は、とっても興味深かったです。その時の経験が、彼の料理にも、そして推理にも活かされていたんですね。
フランス料理というと、気取ったものというイメージを持ってしまいがちですけど、三舟シェフが作るのはそういうものではありません。普通の家庭で毎日食べているような、ごく普通で美味しいもの。そういうのが、本当に美味しいものですよね!
だからフランスだけにこだわっていなくて、バスク地方の料理や、スペインの料理のいいところも取り入れてしまうのでしょうね。パ・マルが本当にあったら、きっと入り浸っちゃうなぁ!
まだまだ謎の多い三舟シェフですから、更に続編希望です!
錆びないスキレット
スキレットというのは、分厚い鋳鉄でできたフライパンです。
憂さばらしのビストゥ
バジルとにんにくをオリーブオイルと一緒になめらかなペースト状にしたものがビストゥといわれ、プロバンス料理では欠かせないソースです。
ブーランジュリーのメロンパン
フランス語でパン屋さんのことをブーランジュリーといいます。
マドモワゼル・ブイヤベースにご用心
三舟シェフが作る魚介類のスープ、ブイヤベースは、誰にも真似できない美味しさです。
氷姫
ぼくの恋人だった杏子はかき氷が大好きでした。
天空の泉
ここ、コルド・シュル・シエルに来たのは、素敵なレストランがあるという話を思い出したからです。
ヴァン・ショーをあなたに
ストラスブールのミリアムおばあちゃんが、おいしいヴァン・ショーを作らなくなってしまったのは何故なのでしょう?
P.S. わたしはアルコールがダメなので、ヴァン・ショーは無理だなぁって思ってたんですけど、三舟シェフのアドバイスが嬉しかったです!
935冊目(今年118冊目)☆☆☆☆☆
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» ヴァン・ショーをあなたに [どくしょ。るーむ。]
著者:近藤 史恵
出版社:東京創元社
紹介文:
『ビストロ・パ・マルシリーズ』第二弾。
前半は前作と同じく高築くんによって語られる物語なのですが、後半は一作ごとに語り手が変わります。
前半は、おなじみパ・マルを舞台にした楽しい作品。
『錆びないスキレット...... [続きを読む]
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ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
近藤 史恵
JUGEMテーマ:読書
「タルト・タタンの夢」に続くビストロ・パ・マル・シリーズ第2弾。
ナゾが多い三舟シェフの若い頃の話や前作で落ち込んだ人にサービスしていたパ・マルの裏メニュー「ヴァン・ショー」との出会い、三舟シェフの恋など盛りだくさんで面白かったです。
なんとなく料理の印象が薄い気がします。一番印象に残ってるのはフランスで病気になった若者に若かりし頃の三舟シェフが作ってあげた味噌汁と卵粥。リュックから鰹節... [続きを読む]
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ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)近藤 史恵東京創元社 2008-06売り上げランキング : 9242おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools
≪内容≫
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二人の料理人はシェフの三舟さんと志...... [続きを読む]
» 「ヴァン・ショーをあなたに」 近藤 史絵 [日々の書付]
下町の小さなビストロ、「パ・マル」を舞台にした料理ミステリ「タルト・タタンの夢」に続く第2段「ヴァン・ショーをあなたに」。
今回は「パ・マル」のギャルソン、高築くんの視点を離れ、フランス修行の三舟シェフと出会った人々や、店のお客の視点から語られる謎を解く形になっていたのが新鮮でした。
「タルト・タタンの夢」に比べて少し切ない内容が多かった気がします。
【掲載タイトル】
・錆びないスキレット
・憂さばらしのピストゥ
・ブーランジュリーのメロンパン
・マドモアゼル・ブイヤベースにご用心... [続きを読む]
» 「ヴァン・ショーをあなたに」 近藤史恵 [コンパス・ローズ compass rose]
ヴァン・ショーをあなたに
近藤史恵
単行本: 200ページ
東京創元社 (2008/06)
下町の小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」
今回もおいしい料理と三舟シェフの名推理に、2倍おいしい1冊に仕上っている。
謎多き三舟シェフのフランス修業時代が読めるのも嬉しいし、無口な普段からは想像できない、かわいい一面も垣間見れるのだ。志村さんが大の猫好きだったり、2作目なので登場人物たちの背景がみえてくるエピソードに、前作よりいっそう親しみも増していく。こん... [続きを読む]
» 「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵 [本のある生活]
ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)クチコミを見る
ビストロ・パ・マルシリーズ2作目です。今回は語り手がお客の側に代わったり、三舟シェフの若い頃の話が出てきたりと、前作とはちょっと目先の変わった楽しさがありました。その分、「タルト・タタンの夢...... [続きを読む]
ヴァン・ショーって食べ物なのですか?
食べたことないんですけど・・。
ブイヤベースは大好きです。これから寒くなるとおいしいですよね。
それからこの本の表紙とってもすてきです!
投稿: ゆみりんこ | 2008年10月13日 (月) 00:28
こんばんわ。TBさせていただきました。
三舟シェフの過去がちょっと明らかになりましたよね。
ちょっとした事件?も面白いですし、ますます続編を期待してしまいます。
この作品を読んだら、フレンチは敷居が高いっていう固定観念がちょっと覆されました。
投稿: 苗坊 | 2008年10月13日 (月) 00:50
ゆみりんこさん☆こんばんは
ヴァン・ショーって、フルーツやスパイスなどを入れたホットワインなんですよ。
詳しくは「タルト・タタンの夢」に書かれているので、ぜひ読んでくださいね。
寒い季節にブイヤベースはいいですよねぇ!
投稿: Roko(ゆみりんこさんへ) | 2008年10月13日 (月) 00:51
Rokoさん、こんにちは!
ほんと、こんなお店が実際にあったら
入り浸ってしまいますよね~。
ヴァン・ショーもそろそろ美味しい季節だし
作ってみようかな、なんて思ってます。^^
投稿: 四季 | 2008年10月13日 (月) 08:27
苗坊さん☆
イタリアンのようにカジュアルなフレンチが食べられるお店って、なかなかないですねぇ。
バスク料理を食べてみたいなぁって思ってます。
四季さん☆
ヴァン・ショーを自分なりにアレンジするって楽しそうですよね。
美味しいレシピができたら教えてくださいね。
投稿: Roko(苗坊さん、四季さんへ) | 2008年10月13日 (月) 10:22
Rokoさん、ありがとうございます。
検索して調べてみました。
Vin Chaudなのですね。Chaudはフランス語でHotという意味でした。
そういえば、学生時代にならったような・・。
フランス語苦手です・・。
映画「アメリ」の中でもこれを飲むシーンがあったとか。それも忘れているし・・。とほほです。
投稿: ゆみりんこ | 2008年10月13日 (月) 18:53
ゆみりんこさん☆調べましたか!
アメリにも出てきたんですか?わたしも覚えてませんでした。(^_^;)
Vin と20(vingt)の発音は同じって習った記憶が・・・
投稿: Roko(ゆみりんこさんへ) | 2008年10月13日 (月) 22:33
こんばんは。
おかわりしても胃もたれしませんでしたね。
フランスの修行時代にワクワクでした。
さらりとした読後感、この次も楽しみです。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-515.html
投稿: 藍色 | 2008年10月14日 (火) 02:57
藍色さん☆おかわりくださーい!
三舟シェフの修業時代のこと、私生活のこと、知りたいことがいっぱいありますね。
それにしても、鰹節をしょってフランスへ行く三舟さんって、ただものじゃないですよね。
投稿: Roko(藍色さんへ) | 2008年10月14日 (火) 21:31
こんばんわ。
パ・マルのようなお店が近くにあったら、本当に行ってみたいですね。
一度本格的なブイヤベースが食べてみたいなぁ。
名物のヴァン・ショーのルーツもわかって楽しかったですね。
投稿: ia. | 2008年10月16日 (木) 22:57
ia.さん☆こんばんは
プロも真似したくなる三舟シェフのブイイヤベースって、どんな味なんでしょうね?
いいお店ないかしらん!
投稿: Roko(i.a.さんへ) | 2008年10月16日 (木) 23:31
こんにちは。
少しずつプライベートな部分が見えてきましたね。
志村シェフの猫好きにはポイントアップです。
次はどんなエピソードが出てくるのでしょうね。
三冊目も楽しみです。
投稿: しんちゃん | 2008年10月17日 (金) 12:05
こんばんは。
三舟シェフの過去もよかったですが、ちょっと変わったオーナーにも注目でした。
フレンチでも和食でもやっぱりダシは基本中の基本なんでしょうね。反省。
投稿: なな | 2008年10月17日 (金) 20:48
しんちゃん☆
今回は三舟シェフの修業時代の話がありましたけど、お店の他のメンバーの過去も知りたいなぁって思います。
ななさん☆
オーナーさんと三舟シェフは何処で知り合ったんでしょうね?
それにしても、鰹節を持ってフレンチ修業とはねぇ!
投稿: Roko(しんちゃん、ななさんへ) | 2008年10月17日 (金) 23:35
ビストロ・パ・マルのようなお店、行ってみたいですね~。気軽に立ち寄れそう。
シェフがアドバイスした作り方のヴァン・ショー、味わってみたくなりました。
投稿: エビノート | 2008年10月18日 (土) 21:21
エビノートさん☆こんばんは
寒い季節にヴァン・ショーを味わってみたいですよね!
パ・マルみたいなビストロないかなぁ~!
投稿: Roko(エビノートさんへ) | 2008年10月18日 (土) 21:45
Rokoさんへ
三舟シェフはこの他にもまだまだ秘密がありそうな雰囲気ですよね。
いままで名前だけでてきた味オンチのオーナーもひょうひょうとしていて面白かったです。
「パ・マル」関係者はみんな一筋縄ではいなかいキャラクターですね。
投稿: 日月 | 2008年11月 7日 (金) 23:57
日月さん☆こんばんは
パ・マルの人たちや、オーナーさんの謎も解いていって欲しいですね。
それぞれに面白そうだなぁ!
投稿: Roko(日月さんへ) | 2008年11月 8日 (土) 00:43
Rokoさん、こんばんは
TBにお伺いするが遅くなりました。ブログ復帰しましたので、またよろしくお願いします!
美味しい料理はお腹も心も満たしてくれますね。読んでいると幸せな気持ちになります。フランスでお味噌汁作る三舟シェフ、日本人だなぁって思いました(笑)
ノンアルコールのヴァン・ショー、これならお酒ダメな方でも大丈夫ですね。寒い季節、挑戦してみようかな。
投稿: 雪芽 | 2008年11月 9日 (日) 20:44
雪芽さん☆お帰りなさーい!
寒くなってくると無性にシチューが食べたくなります。
三舟シェフが作るシチューって美味しいんだろうなぁって想像するだけで、お腹が空いてしまいます。(*^_^*)
投稿: Roko(雪芽さんへ) | 2008年11月 9日 (日) 23:39
Rokoさん、こんにちわ!
パ・マルみたいなビストロが近くにあったら
きっと入り浸っちゃいます。
そしてフレンチだけじゃなくお味噌汁やお粥も美味しく作ってしまう三舟シェフ
素敵だなぁって思うけれど、なんでも見透かされそうで、緊張しちゃうかも・・。
投稿: june | 2009年1月17日 (土) 12:38
juneさん☆こんばんは
三舟シェフってきっとすてきな人だと思うけど、睨まれたら怖そうですね。(#^.^#)
投稿: Roko(juneさんへ) | 2009年1月17日 (土) 21:54