『明るい食品偽装入門』 魚柄仁之助
「カニかまぼこ」とか「松茸の味おすいもの」なんてのは、昔から堂々と「~のようなもの」ってのはありました。インスタントラーメンっていうのも、そういう類いのものかもね。
このところ、大手の食品メーカーがとんでもない偽装工作してくれるから、自分が食べているものの安全性を考え直している人って増えてるんじゃないかしら?中国製の野菜や冷凍食品に農薬が含まれていたっていう記事にはみんな敏感に反応しましたよね。
食品偽装のニュースが沢山流れていた頃は、スーパーでは餃子の皮が売り切れちゃって大変だったんです。それまでは冷凍やチルドの餃子を買っていた人たちが、不安になって手作りし始めたせいだっていうんだけど、それって妙な感じがするなぁって思いました。
便利さばっかり追っているうちに、何も自分で作らなくなってしまっていたんですねぇ。そんなに難しいことじゃないんだから、心配なら自分で作ってしまえばいいんです。自分で作るなら、色々とアイデアを駆使して面白いものが作れちゃうかも?なんです。
この本の中で一番気に入ったのは「まともペットボトル茶」です。普通の茶葉を粉にして、ペットボトルの水に入れるだけ!これを茶こしでこせば、水出し緑茶が簡単にできちゃうんです。もちろん原価はすごーく安いのよ。これは偽装じゃないけど、簡単でリーズナブル!
料理ってアイデアですからね、ご飯を炊くときに寒天を入れて銀シャリにするとか、野菜や魚を干して乾物にするとか、味噌漬けや粕漬けにするとか、簡単に美味しくできる方法がたくさんあるのよねぇ~!仁ちゃんを見習って、色々偽装してみようっと!
960冊目(今年143冊目))☆☆☆☆
« 『われらがアウルズ』 ロバート・B・パーカー | トップページ | お花を頂きました »
「食物・喫茶・暮らし」カテゴリの記事
- 『江戸のフリーランス図鑑』 飯田泰子 272(2023.09.30)
- 『もっと、やめてみた。』 わたなべぽん 211(2023.07.30)
- 『くらべる時代 昭和と平成』 おかべたかし 123(2023.05.03)
- 『料理と利他』 土井善晴 中島岳志 87(2023.03.29)
- 『服を10年買わないって決めてみました』 どいかや 64(2023.03.06)
「日本の作家 あ行」カテゴリの記事
- 『訂正する力』 東浩紀 326(2023.11.23)
- 『人間椅子』 江戸川乱歩 321(2023.11.18)
- 『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』 岡崎武志 324(2023.11.21)
- 『わたしの1ケ月1000円ごほうび』 おづまりこ 307(2023.11.04)
こんばんは、記事タイトル見て「えっ?」と思ったんですが、そういうことでしたか。ひと手間かけて、精進料理のような本格偽装じゃなくてもちょっと色々やってみるのも楽しいかも知れませんね。
投稿: 樽井 | 2008年12月20日 (土) 02:10
樽井さん☆おはようございます
この表紙はいかにもかつ丼だけど、お肉じゃなくて「麩」を使ってるんですよ。
騙すための偽装は嫌だけど、アイデアを駆使して美味しいものを作る偽装ならOKですよね!
投稿: Roko | 2008年12月20日 (土) 09:55
もちろん、そういうのならOKです。
精進料理的なのも載っているんですね。てっきりカツ丼だと思い込んでしまいました。
そういえば、、昔それと知らずに中華料理の精進料理というかフェイクな店に入って、、どうも何かが違うなぁ、ハムだけれどハムじゃないよなぁ、北京ダックだけれど、違うなぁなどとと思いつつ食べてコースの最後のほうで気付いたという間抜けなことをしたことがあります。
投稿: 樽井 | 2008年12月21日 (日) 01:27
樽井さん☆おはようございます
からすみやチーズ(のようなもの)の作り方まで出ているこの本は、なかなか優れものですよ!(*^_^*)
投稿: Roko | 2008年12月21日 (日) 09:29