『読書進化論』 勝間和代
わかっていて行動できないのではなく、わからないから行動できないのだ
この一言に参りました。そのとおりです。分かったつもりになっていても、実際分からないことだらけなんです。分からないから、どちらへも進めない。それが事実なんですね。
自分は何をしようとしているのか?自分にとっての優先順位はどうなっているのか?それは本当に自分に必要なことなのか?それはただの習慣なのであって、省略しても構わないことではないのか?どうしてそれでなければならないのか?
必死に考えなければいけないことが沢山あります。そして、どうでもいいこともたくさんあります。それを取り違えていては、何も進まないということを理解するところから始めなければ!
勝間さんの最近の活躍はすごいですね。ネットでも、書店でも、勝間さんの名前を見ることが本当に増えました。この本を読んでいると、その活躍の秘密が垣間見えてきます。
書く努力の5倍、売る努力をする
書店でご自分の本が並んでいるのを見て、書店の方に「POP書いてもいいですか?」と聞くというのにはビックリ!ご本人が書いたPOPがあったら、売上は伸びますよ、絶対!
どんなに素晴らしい本を書いたとしても、それが売れなければ意味がありません。本にしてしまえば、後は出版社や書店任せという人が多い中、こうやって自分から売る努力をする作家さんってどれだけいるのでしょうか?
それに、読んでいる本の数も凄いですね。原書あるいは翻訳ものが多いということですが、それだけ新しい情報を欲しがっているということなのでしょう。忙しい人ほど本を読んでいるという法則は勝間さんにも当てはまるようです。
本を読むのに、すべてを読まなければという完璧主義である必要はないはずなのに、どうもそういう考えに捕らわれている人が多いのは何故なんでしょうか?
どうもね、どうでもいい思いこみに支配されている人が多いみたいですね。本をパラパラっとめくって数ページ読んでみて、面白いと思ったら読んでみて、つまらなかったら辞めちゃえばいいのに、そういう判断ができない人が多いのにはビックリしてしまいます。
文章力はブログやメールで進化させることができる
これは間違いないです!わたしもそう実感しています。とにかく文章は書かなくっちゃ、それも自分だけで完結してしまうものではなく、人の目に触れるところ、人の感想をもらえるところに置かないと!
自分で書いたものだって1年も経ってから読み返してみると、妙に冷静に読めることがあります。「あの時はそう思ったけど、今はそうでもないなぁ」とか、「やっぱり、そうだよね」と変わらない自分を発見したり。ブログを書いていて良かったと思うことが、本当にたくさんあります。
自分の質を高めていくために、読書も必要だし、人と議論を戦わすことも大事です。そういう刺激なしの生活なんてわたしには考えられません。
この本は、わたしの人生に1つのヒントをくれたような気がします。その展開は後日明らかにしていきたいと思います。では、
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