『べにいろの童話集 (アンドルー・ラング世界童話集)』
この本は英国の古典学者、民俗学者アンドルー・ラングが収集したハンガリー、ロシア、ルーマニアなどの童話を集めたものです。
様々な話が登場するのですが、青年が違う世界を見るために旅に出て、そこで出会った美しい女性と結婚するというストーリーが多いんです。
今の世の中でも、生まれてからずっと同じ町で暮らしている人は多いけれど、昔々の田舎町に住んでいたら、よその世界を見ることなんて殆どなかったのでしょう。だからこそ見知らぬ土地に憧れるのだろうし、未知の世界には怖いものが待っているんじゃないかと想像することも多かったのでしょうね。
勇気を持って新しい世界に飛び込んでみると、そこにはきっと素晴らしいものが待っているという象徴が美しい女性なのでしょう。それがお姫様であることもあれば、魔女であることもあるわけですが、それを怖がっていたら何も始まらないんだよって事なのですね。
「求めよさらば与えられん!」なんですね。
この本は 書評サイト 「本が好き!」 より提供して頂きました。どうもありがとうございました。
996冊目(今年31冊目)
外国作品を読もう!キャンペーン 8冊目
« 『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク | トップページ | 映画 「20世紀少年 第2章 最後の希望」 »
「海外 小説」カテゴリの記事
- 『黒い蜻蛉』 ジーン・パスリー 25-161-3557(2025.06.13)
- 『ほんのささやかなこと』 クレア・キーガン 25-156-3552(2025.06.08)
- 『誰でもない』 ファン・ジョンウン 25-159-3555(2025.06.11)
- 『遠い山なみの光』 カズオ・イシグロ 25-151-3547(2025.06.03)
- 『エステルの手紙教室』 セシル・ピヴォ 25-139-3535(2025.05.22)
「本が好き!」カテゴリの記事
- 『味わい、愉しむ きほんの日本語』 齋藤孝 101(2023.04.12)
- 『ミッドナイト・ライブラリー』 マット・ヘイグ(2022.03.08)
- 『アルケミスト』 パウロ・コエーリョ(2021.11.16)
- 『死神の日曜日』 伊東良(2020.09.14)
- 『わたしはフリーダ・カーロ 絵でたどるその人生』 マリア・ヘッセ(2020.08.14)
コメント