『「自分だまし」の心理学』 菊池聡
誰もが、自分に都合のよい「思い込み」をする
だます側悪いのはモチロンですが、「泥棒にも三分の理あり」という言葉が示すように、だまされる側の不注意さや、意味の分からない信じ方が原因だなと考えられる事件が、世間では毎日起こっています。
オレオレ詐欺も、結婚詐欺も、ネズミ講も、他人から見ればバカバカしいとしか言いようのない手口を使っているのに、どうしてそんなバカな話を信じるの?と思うような話にひっかかる人が案外多いのは何故なんでしょう?
「人は、自分の望んでいることを信じる」 by カエサル
「短期間でお金が儲かると誘われた」「優しい彼から借金を申し込まれた」なんて典型的な手口だけど、それを疑うどころか「わたしにだけ相談してくれた」とか「なんて親切な人なんだろう」なんて思ってしまうのは、自分が評価される人間であると信じたいからなのでしょうか。
「だます」というと聞こえが悪いですが、人間が生きていくのに「うそ」はつきものです。積極的にうそはつかなくても、「偉そうに何言ってんだよ!」「化粧が濃いなぁ!」「生意気な奴だ!」なんて心の中で思っていることを、あえて黙っていることは誰にもあるでしょう。
「自分はできる!」とモチベーションを上げようとすることだって、自分に対する「だまし」です。いかにして良い方向に自分をだませるか?は大事な能力なんですね。
1003冊目(今年38冊目)
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