『食道かたつむり』 小川糸
恋人に突然去られ、貯金も家財道具もすべて持ち去られた主人公は仕方なく故郷に戻ります。家出してから10年一度も戻ることがなかった故郷は、当時よりも更にさびれた田舎町でした。
実家の物置小屋を手直しして食堂を始めることにした彼女は、故郷の自然の素晴らしさ、そして地元の畑でできる野菜のおいしさに心惹かれていきます。
食堂に来るお客様に供される料理はどれも美味しそうで、お腹が空いちゃいました。手間をかけた料理も素晴らしいけど、自然の恵みをそのまま頂くこともまた贅沢な楽しみなんだなぁと思いました。
ストーリー自体はちょっと?な感じですが、さらっと読めちゃう本なので、余り本を読んだことがない人にはオススメかも?
1047冊目(今年82冊目)
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コメント
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ストーリーと主人公の料理に対する盲信的な姿勢にはちょっと引いてしまうところがありましたが、「食べるとこと=他の命をいただくとこ」という事柄を改めて考えさせられる物語でした。
以前作者の小川糸さんがNHKで料理を紹介していましたが、「かたつむり」と同じく日常食というより、手間のかかる、つくる側が楽しい料理という感じでした。
投稿: 日月 | 2009年8月 3日 (月) 00:51
日月さん☆おはようございます
>食べること=他の命をいただくこと
忘れちゃいけない大事なことですよね!
テーマも、登場人物も、設定もこれでいいと思うんだけど、何だか納得できないんですよ。
それは微妙なところで下品になってる所じゃないかと思うんです。
下世話なことに心を奪われていたら、いい料理はできないと思うのですが、いかがなものでしょうか?
投稿: Roko(日月さんへ) | 2009年8月 3日 (月) 08:30